現代思想2025年5月臨時増刊号 現代思想+ 久里洋二(クリヨウジ)

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現代思想2025年5月臨時増刊号 現代思想+ 久里洋二(クリヨウジ)

定価2,200円(本体2,000円)

発売日2025年4月14日

ISBN978-4-7917-1480-3

久里洋二(クリヨウジ)よ永遠に――
日本を代表するアニメーション作家にして、マンガやイラストレーションなど幅広い領域に膨大な足跡を残した久里洋二(クリヨウジ)。ユーモアとエロス=愛の感覚に満ちみちたその独特の作品世界は、いまも多くの人を惹きつけてやまない。生涯現役を貫いた稀代の芸術家、その実像にさまざまな角度から迫る、追悼総特集。

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【目次】

 

現代思想+ 久里洋二(クリヨウジ)

 

【対談】
クリさんの存在が僕らの人生を変えた / 古川タク+ヒサクニヒコ(司会=吉野ナオコ)

【図版構成】
YOJI KURI MANGA GALLERY(寺川マンホール・選)

【その背中、あの眼差し】
クリヨウジと家族 / 栗原由行
師匠と弟子とビートルズ / 巻島清二
クリさんとの出会いの物語 / 吉野ナオコ

【われらの時代】
切られたフィルム、燃え上がるフィルム / 中嶋興
久里洋二の宇宙 / 小野耕世
孤独から辿りついた明彩とユーモラスなアイロニー / 吉田好男

【オマージュイラスト】
ひこねのりお/ちばてつや/山口マサル/ウノ・カマキリ 

【時代に刻む筆先】
一九五〇年代の久里洋二――美術―漫画―アニメーションの再編成 / 足立元
可能性の体現者としての久里洋二――戦後日本アニメーション史およびマンガ史を背景に/ 森下達
もうひとつの漫画史――一九五〇年代における大人漫画業界の動向とクリヨウジの実験漫画をめぐって / ヤマト・デヴィッド
久里洋二とアニメーション三人の会――個人作家の可能性をめぐって / 森下豊美
「イラストレーション」のもうひとつの震源地――アニメーション3人の会と久里洋二がもたらしたもの / 塚田優

【ユーモアの系譜】
久里さんは天才だね / 南伸坊
久里さんで思い出すこと / 前川しんすけ
じき私もまいります。 / 二階堂正宏
久里洋二先生の人徳 / 辛酸なめ子
大好きだよ / 市野智絵

【巨人たちの肩】
「久里洋二のアニメみたいだ」と手塚治虫は言った / 手塚眞
久里洋二さんと小松左京 / 乙部順子
クリヨウジさん、未来へ / 真鍋真

【世界を拓いたヴィジョン】
豪胆にして繊細な巨匠 / なみきたかし
久里洋二を撮った。 / 南正時
遊び心、陽気なエロスと不条理の狭間で――久里洋二のアニメーションにおける軌跡について / イラン・グェン
映画作家・クリヨウジ / 越後谷卓司
なぜ、久里洋二はドン・ガバチョをアニメにしなかったのか / 菊地浩平

【絵の息づく空間】
久里洋二 芸術と生活と意見 / 西村建治
麹町のムジナ / 木邑芳幸
「今!」 / 佐々木聖
ふるさと鯖江から――クリヨウジ先生 / 井上裕子

【色と形に魅入られて】
自在の人、久里洋二。 / 西寺桂子
クリさんのイラストと『現代思想』――デザイン裏話 / 小沼宏之
別の声 / 寺村摩耶子

【足跡をつなぐ】
ASK?映像祭と久里洋二――デジタル時代の自主制作アニメーション / 西村智弘
人生の時間が重なったとき――二〇〇三年から二〇二二年のこと / 水江未来
ちいさな学校だより 久里洋二先生へ / 赤池啓也
長寿と芸術――生命活動としてのアニメーション / 宇川直宏

【ガイド】
クリヨウジ入門 / 寺川マンホール