2024年ノーベル文学賞受賞記念 
傷をつくるのも癒すのも同じ人間であるということを、 ハン・ガンは果てしないスペクトラムとして物語の中に描き出す。『菜食主義者』『少年が来る』『別れを告げない』『すべての、白いものたちの』……数々の名作によって導き出されてきた他者への愛が、惨たらしい暴力の中にある人間の生の儚さを照らす灯として、いま世界中で必要とされている。ノーベル文学賞受賞に際してハン・ガンの苛烈かつ静謐な作品風景に迫り、さまざまな痛みと回復の過程を見つめる。 
【対談】斎藤真理子×宮地尚子【エッセイ】石井美保／井手俊作／温又柔／頭木弘樹／金承福／きむふな／崔誠姫／奈倉有里／古川綾子…【論考】今村純子／岩川ありさ／江南亜美子／菊間晴子／金ヨンロン／佐藤泉／須藤輝彦／髙山花子／寺尾紗穂／真鍋祐子／森山恵／山家悠平／吉川凪／梁・永山聡子／渡辺直紀…【資料】udtt book club ハン・ガン全作品解題