定価5,280円(本体4,800円)
発売日2024年12月25日
ISBN978-4-7917-7692-4
多彩、多様な人々との親しく懐かしく美しい、著者九十七歳の回想
戦前の幼少時の追憶、戦時下の人格形成期を過ごした旧制一高で知り合った人々、弁護士として、社会人として、詩人・文学者として、戦後八十年の間に、著者の特異に幅広い社会生活の中で出会った友人・知己を偲ぶ、いとおしく、哀しく、心をうつ回想の文章。
[目次]
第一部
中村 豊
本田幸太郎
小林 昭
林 聖子
高野仁太郎
第二部
遠藤麟一朗
岸 薫夫
小柴昌俊
太田一郎
橋本 攻
都留 晃
高 清一郎
楠川 徹
宇田 健
副島有年
第三部
加藤健二
木内良胤
能村幸雄
マーティン・フリート
ベルンハルト・ザイドラー
松尾和子
滝川武信
大野 晋・小山弘志
第四部
北川太一
粕谷一希
清岡卓行
高見秋子
小田久郎
樋口 覚
野見山暁治
菅野昭正
米川哲夫
小田切 進
平井啓之
後記
[著者]中村稔(なかむら・みのる)
1927年、埼玉県大宮生まれ。詩人・弁護士。一高・東大法学部卒。『世代』同人。1950年、書肆ユリイカから詩集『無言歌』を処女出版。詩集『鵜原抄』(高村光太郎賞)、『羽虫の飛ぶ風景』(読売文学賞)、『浮泛漂蕩』(藤村記念歴程賞)、『言葉について』(現代詩人賞)、伝記『束の間の幻影 銅版画家駒井哲郎の生涯』(読売文学賞)、自伝『私の昭和史』(朝日賞、毎日芸術賞、井上靖文化賞)ほか、著書多数。