現代思想2024年9月号 特集=読むことの現在

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現代思想2024年9月号 特集=読むことの現在

定価1,760円(本体1,600円)

発売日2024年8月27日

ISBN978-4-7917-1469-8

かわりゆく読書のかたち
「読書離れ」が叫ばれて久しい一方、インターネットを通じた読書会が盛んに行われ、本の読み方を主題にした書籍や動画も広く受け入れられている。くわえて読書バリアフリー法が施行されるなど、書籍というメディアへのアクセシビリティも問われつつある。本特集では、多様な読み手の実践にも迫りながら、読むという営みのゆくえを広く考えたい。

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[目次]

 

特集*読むことの現在

 

【討議Ⅰ】
合理的調整としての読書バリアフリー / 市川沙央+頭木弘樹

【読むこと、読めること】
ケアとともにある読書 / 西川勝
ナナメに読書する——識字障害のボクが作ってきた読書との関係性について / 古怒田望人/いりや
読書権をめぐる攻防——法制度と技術が交差する場 / 石川准
私たちはなぜ読もうとしないのか——ベトナム人技能実習生の言語世界と支配、差別、排除 / 巣内尚子

【ともに読む】
読書会のススメ——哲学の教室でル・グィンを読む / アダム・タカハシ

【読み手たちの横顔】
肉体によって「読む」こと——著者性をめぐる身振り(ギャグ)のミメーシス/ 田中純
物理学者、哲学書を読む / 谷村省吾
それは君が何をどう読むかだ——地図のない〈世界文学〉の沃野に向けて /沼野充義
ルネサンス時代の創造的読書と記憶術——本のなかを遊歩する「書物=人間」/ 桑木野幸司

【討議Ⅱ】
読むことを避けてしまう時代で、それでも本を読むということ / 石岡良治+宮﨑裕助

【「読みたい」の原像】
誰かの寂しさを言葉ですくいあげる / 三宅香帆
「#本好きと繋がりたい」問題 / 永田希

【読むものさまざま】
風になる / 久谷雉
物語パフォーマンスの場におけるノリ / 鵜野祐介
戯曲の外の方向決定(ディレクション)——文字の/による配置を読むことについて / 渡辺健一郎
テクストと自己と世界と——翻訳者の一挙手一投足、その選択を / 大久保ゆう
法は読まれるべきなのか? / 小林史明

 

【連載●科学者の散歩道●第一〇五回】
左傾化のアメリカとオッペンハイマー——ニューディールとスペイン内戦 /佐藤文隆

【連載●社会は生きている●第二五回】
社会と自我 1——文化としての遺伝子 / 山下祐介

【連載●京都〈移民〉紀行●第三回】
変わりゆく西陣と複数の「移住者」たち / 森千香子

【連載●現代日本哲学史試論●第九回】
理論構築による思考と実践の再活性化——田島正樹と河野哲也 / 山口尚

 

【研究手帖】
哲学を、子どもの声と捉えるとき / 木本蒼

 

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*テキストデータをご希望の方はこちらをご覧ください。

http://www.seidosha.co.jp/service.html