定価2,530円(本体2,300円)
発売日2024年4月27日
ISBN978-4-7917-7638-2
デビュー直前の修行時代
世界を席巻する前のビートルズは、駆け出しのセミプロ集団に過ぎなかった。本書は1960年8月にビートルズのエージェントであるアラン・ウィリアムズが最初に派遣したドイツ・ハンブルクでのビートルズの様子を生き生きと描き、ハンブルクという街がビートルズの物語にどのような役割を果たしたのかを示すだけでなく、彼らが直面した困難――公演会場、年齢制限、国外追放などの問題――、そして演奏家や作曲家としての彼らを形成した経験についても詳しく描く。ビートルズはハンブルクにおいてプロのミュージシャンになっただけでなく、最終的に世界で最も人気のあるバンドになるための礎を築き始めていたことを明らかにする。
[目次]
前書き――長期巡業
1 ビートルズ前のハンブルク、ハンブルク前のビートルズ
2 セックス&ドラッグ&ロックンロール
3 恋人たち、友人たち(未だ忘れられない)
4 何か古いもの…
5 …何か新しいもの
6 遠い声、遠い部屋
7 都市のサウンド
8 ハンブルク後のビートルズ、ビートルズ後のハンブルク
結び――長く曲がりくねった道
注
参考文献
ビートルズ年表1940~70
解説 藤本国彦
訳者あとがき
索引
[著者]イアン・イングリス(Ian Inglis)
ノーサンブリア大学の芸術・デザイン・社会科学部の客員研究員。著書に『Performance and Popular Music: History,Place and Time』(2006年)、『Popular Music and Television in Britain』(2010年)、『The Beatles(Icons of Pop Music)』(2017年)などがある。
[訳者]朝日順子(あさひ・じゅんこ)
1970年、千葉市市川市生まれ。上智大学文学部英文学科卒業。翻訳家・編集者・音楽ライター。イベント出演と執筆を中心に、洋楽の歌詞解説を手掛ける。著書に『ルート66を聴く』(青土社)、『ビートルズは何を歌っているのか?』『クイーンは何を歌っているのか?』(ともにシーディージャーナル)、訳書に『インドとビートルズ』(青土社)がある。