中断される死

-現代医療はいかに死に方を複雑にしているか-

ブレア・ビガム 著,中川泉 訳

  • はてなブックマークに追加
  • LINEでシェア
  • Google+でシェア
中断される死

定価2,860円(本体2,600円)

発売日2024年2月24日

ISBN978-4-7917-7622-1

生を全うするために、死と向き合うのを先延ばしにしてはならない
医療や薬の発達によって生と死の間のグレーゾーンがひろがり、死が複雑になった現代。選択肢が増えたからこそ、患者や家族そして医師は「死のジレンマ」に悩まされることになった。ER、ICUで経験を積み、ジャーナリストとしても活躍する医師が、歴史家や倫理学者、緩和ケア医や移植専門医などに取材し、死にまつわる難問にこたえていく。

line2.gif

[目次]

はじめに

第一部 死は、いつからが死なのか?

第一章 ポリシー四・四

第二章 死についての簡単な歴史

第三章 現代に生じた途絶

 

第二部 死が意味することとは?

第四章 ようこそグレーゾーンへ

第五章 死の宣告――死期を判断するのは誰なのか?
あなたが死ぬのは、医者がそう言ったとき
医学対法律
医学対宗教
医学対医学
ラザロ症候群――医者も間違うものなのか?

第六章 死のジレンマのルーツ――方程式
失敗への恐怖
死の恐怖
死を語る
誰もが避けたがる重要な問題
すぐに終了するスローコード


第三部 死を人生の一部として受け入れる

第七章 良い死とは――最期の迎え方
デフォルト選択肢(オプション)
確定する――文書に残す
アナログ化――デジタル機器の代替としての緩和ケア
方針の転換――旅立たせる方法
ICUジェットコースターの〝降り方〞
安楽死とその限界

第八章 死後の生――臓器提供の遺産
生の遺産
死者のドナーの規則(デッド・ドナー・ルール)を始めとする、臓器提供のおかしな部分

第九章 私たちは本当に死ぬ必要があるのか?
技術の進歩――死者の蘇生
技術的難題
未来のテクノロジーが死をより一層混乱させる可能性
人体冷凍保存(クライオニクス)――技術版の〝若返りの泉〞か?
脳移植――究極のテクノロジーか?

第一〇章 モルス・ウィンキット・オムニア――死はすべてを制す

終わりに――本書を読み終えたあなたがすべきこととは?

 

謝辞

line2.gif

[著者] ブレア・ビガム(Blair Bigham)
ジャーナリスト、科学者、救急医、ICU医。マックマスター大学とスタンフォード大学で学ぶ。現在、トロント大学マンク国際問題研究所のグローバル・ジャーナリズム・フェローとセント・マイケルズ病院の准研究員を務める。『トロント・スター』『グローブ・アンド・メール』『ニューイングランド医学誌』『カナダ医師会誌』などに寄稿している。

[訳者] 中川泉(なかがわ・いずみ)
翻訳家。訳書に『いつになったら宇宙エレベーターで月に行けて、3Dプリンターで臓器が作れるんだい⁉』『オリビア・ニュートン・ジョン自伝』『LAメタル・エクスプロージョン』、共訳書に『ビッグヒストリー』『生物の進化大事典』などがある。