定価2,640円(本体2,400円)
発売日2023年9月27日
ISBN978-4-7917-7589-7
ユング最後の主要著作に迫る
中世の錬金術を心理学の観点から読み解いたユング最後の著作『結合の神秘』。中世の錬金術の書物『哲学者の薔薇園』と『結合の神秘』を、ユング研究の第一人者である分析家が独自の観点から読み解き、難解なユング思想の核心に迫る。図版多数。
[目次]
1 ユングの『結合の神秘』へのイントロダクション
質疑
2 『薔薇園』の絵の心理学的解釈
絵1 マンダラの泉
絵2 対立物の出現
絵3 行為のために脱ぐ
絵4 浴槽への降下
絵5 合一、神秘の顕現
絵6 墓の中で
絵7 魂と体の分離
絵8 雲から滴るギデオンの露の雫
絵9 魂と体の再合一
絵10 合一した永遠の体の復活
文献
訳者あとがき
索引
[著者]エドワード・エディンジャー(Edward F. Edinger)
1922年生まれ、1998年没。インディアナ大学とイェール医科大学で学び、精神科医となった後、ユング派分析家となる。ニューヨーク・ユング研究所の創立メンバーの一人として、また、ニューヨーク・ユング・トレーニング・センター所長としても活躍した。その後、ロスアンジェルスで開業すると同時にC・G・ユング研究所で講義を行い、アメリカにおいてユング派の理論家として指導的な存在であった。
[訳者]岸本寛史(きしもと・のりふみ)
1991年京都大学医学部卒業。2004年富山大学保健管理センター助教授。2007年京都大学医学部附属病院准教授。現在、静岡県立総合病院緩和医療科部長。
[訳者]山愛美(やま・めぐみ)
1987年京都大学大学院教育学研究科博士課程学修認定退学、博士(教育学)、臨床心理士。2001年成安造形大学造形学部教授。現在、京都先端科学大学人文学部教授。