定価3,300円(本体3,000円)
発売日2023年6月27日
ISBN978-4-7917-7565-1
鏡像自己認知テストから鏡像段階、ミラーニューロンまで
18世紀後半以降、人間を人間たらしめるものは何かと言う疑問に答えるため、精神医学・発達心理学・サイバネティックス・文化人類学・神経科学を専門とする研究者たちはそ人間、動物、そしてロボットまでを鏡の前に立たせ、自己認識について探ろうとしてきた。それらの研究は人間の独自性を解明することができたのだろうか。
知られざる自己認知の歴史を、気鋭の科学史家が描く。

[目次]
はじめに 逍遥しながらの実践
第一部 自己同定
第一章 鏡に映る我が子 鏡像自己認知テストの出現
第二章 突然ではなく、だんだんと 児童心理学、ジェンダー、鏡のあいまいさ
第三章 踊るロボット グレイ・ウォルターのサイバネティックミラー
第四章 サルと鏡と私 ゴードン・ギャラップと自己認知の研究
幕間
第二部 誤認
第五章 実現しなかったミラーテスト ラカン、自我、象徴的なもの
第六章 ニューギニアには鏡がない エドマンド・カーペンターと「部族民」問題
第七章 身体イメージの疾患とあいまいな鏡
第八章 不完全な反射 ミラーニューロン、感情、そして認知
おわりに 実験の失敗
謝辞
註
訳者あとがき
索引

[著者]カーチャ・グンター(Katja Guenther)
プリンストン大学教授(科学史)。著書に『Localization and Its Discontents』、『A Genealogy of Psychoanalysis and the Neuro Disciplines』がある。
[訳者]飯嶋貴子(いいじま・たかこ)
翻訳家。訳書にフレンドリー+ウェイナー『データ視覚化の人類史』、アレキサンダー『世界を変えた10のトマト』(以上青土社)などがある。