定価1,980円(本体1,800円)
発売日2022年10月19日
ISBN978-4-7917-7504-0
過酷な労働、入試改革の攻防、市場化される言葉…
2020年代に入り、新自由主義教育改革がいっそう推し進められるなかで、私たちはどのような困難に直面しているのか。教員の長時間労働、論理国語/文学国語の分裂、センター試験の廃止、英語民間試験の活用問題など、現場の努力や工夫だけではどうにもならない制度と政策、さらにその背景にあるものを鋭く問い直す。
[目次]
第1章 麻痺する教育現場から問い直す
×内田 良×岡崎 勝
第2章 迷走の教育から闘争の教育へ
×紅野謙介
第3章 入試改革から見えてくる高大接続問題
×中村高康
第4章 異文化への窓を開く
×鳥飼玖美子
おわりに
[著者]大内裕和(おおうち・ひろかず)
1967年神奈川県生まれ。東京大学大学院教育学研究科博士課程をへて、現在は武蔵大学人文学部教授。専門は教育社会学・教育学。奨学金問題対策全国会議共同代表。「入試改革を考える会」代表。2013年に「学生であることを尊重しないアルバイト」のことを「ブラックバイト」と名づけて、社会問題として提起する。主な著書に『ブラック化する教育』『ブラック化する教育2014-2018』『教育・権力・社会』(以上、青土社)、『ブラックバイトに騙されるな!』(集英社)などがある。