現代思想2022年10月号 特集=大学は誰のものか

-国際卓越研究大学・教職員労働問題・就活のリアル…-

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現代思想2022年10月号 特集=大学は誰のものか

定価1,650円(本体1,500円)

発売日2022年9月27日

ISBN978-4-7917-1436-0

すべてのひとに開かれた学びのために
本年5月にいわゆる国際卓越研究大学支援法が成立したことにより、大学をめぐる金と政治の問題はますます混迷を極めている。大学において教育や研究はいかにあるべきか。この問題は大学に所属しているかどうかにかかわらず、広く問われる必要があるだろう。本特集では、いま一度〈大学は誰のものか〉という問いに立ち返り、多様な観点から大学の課題と可能性を検討する。

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[目次]

 

特集*大学は誰のものか――国際卓越研究大学・教職員労働問題・就活のリアル…


 

【討議】
研究と教育のゆくえを問う / 石原俊+隠岐さや香

【揺らぐ大学自治】
国際卓越研究大学が招くガバナンス問題 / 光本滋
大学ファンドの代償――わたしたちは何を犠牲にしようとしているのか? / 駒込武
グローバル化時代の大学のガバナンス――フィンランドの事例から考える大学の自律性 / 渡邊あや
大学失格――「評価疲れ」と大学 / 渋井進

【大学の羅針盤】
三〇〇年後を見据える大学 / 植木朝子

【学生の今】
学生の自殺対策における大学人の役割 / 髙橋あすみ
ニューロダイバーシティ時代の大学教育――カナダにおける事例と課題 / 世古有佳里 
確立風社会 / 高部大問
正規就職せずに夢を追うというキャリアの実相――キャリア教育を問い直す / 野村駿 
ポストコロナにおける学生をめぐる労働と貧困の諸論点 / 今野晴貴

【明日を照らす灯台】
大学の未来のために今できること――非常勤講師の労働問題から / 小野森都子

【入学の前に/後に何を学ぶか】
大学入試の多様化、その終着点はどこに? / 倉元直樹
大学入試国語のゆくえ / 重田園江
大学生の英語――テストが商品として売り込まれることの弊害 / 阿部公彦
新しい「サイエンス(魔法)」の時代へ、ようこそ――大学におけるMDASH の意味と「科学の三条件」 / 柴田邦臣

【学び舎のかたち】
大学の施設を作るのは誰なのか? / 田中東子
大学図書館の書架機能を展望する――コロナ禍における教育・研究の実例から / 小野永貴+髙野和彰
大学キャンパスが果たす役割を再考する / 小篠隆生
大学のキャンパスと鉄道 / 鈴木勇一郎

 

【連載●「戦後知」の超克●第二一回
柄谷行人における「世界史」の問い方 4――その「起源」と「構造」 / 成田龍一

【連載●社会は生きている●第四回】
主体の生態社会学 2 / 山下祐介

【研究手帖】
複数の〈場所〉を行き来する民俗学 / 辻本侑生