定価2,420円(本体2,200円)
発売日2022年3月25日
ISBN978-4-7917-7456-2
「芸は一流、人気は二流、ギャラは三流、恵まれない天才、上岡龍太郎です」
ラジオ、漫談、上岡流講談、演劇、テレビ……上岡龍太郎の〈芸〉とはいったいなんだったのか。上岡龍太郎自身をはじめ現場関係者の証言から描きだす一代かぎりの話芸の真髄。上岡龍太郎が畏敬した西條凡児、桂米朝についてのインタビューを新たに再録した決定版。上岡龍太郎氏による「ご挨拶」収録。上岡流講談『ロミオとジュリエット』音源QRコード付き。
[目次]
ご挨拶 上岡龍太郎
まえがき
第一章 上岡龍太郎のラジオ芸
第二章 漫談
第三章 上岡流講談
第四章 「上岡龍太郎劇団」「変化座」公演
第五章 サンケイホール「上岡龍太郎独演会」
第六章 テレビにおける話術
終章
増補 上岡龍太郎が語る、西條凡児と桂米朝
あとがき
増補新版あとがき
付録上岡流講談口演速記
上岡流講談『無法松の一生』
上岡流講談『長谷川伸の世界』
付録音源
上岡流講談『ロミオとジュリエット』
[著者]戸田 学(とだ・まなぶ)
1963年、大阪府堺市生まれ。2004年、よみうりテレビ「第33回上方お笑い大賞・秋田實賞」受賞。現在は映画や芸能を中心にした著述で活動。主な著書に『凡児無法録――「こんな話がおまんねや」漫談家・西條凡児とその時代』(たる出版)、『上方落語の戦後史』、『上方漫才黄金時代』(以上、岩波書店)、『話芸の達人――西条凡児・浜村淳・上岡龍太郎』(青土社)、共著に『浜村淳の浜村映画史――名優・名画・名監督』(青土社)、編著に『何はなくとも三木のり平――父の背中越しに見た戦後東京喜劇』(青土社)ほか多数。