定価1,760円(本体1,600円)
発売日2021年12月27日
ISBN978-4-7917-1425-4
いまこそ訳されるべき新たなる世界の名著を一望する
邦訳が待望される近年の重要文献から未だ日本では知られざる気鋭の著作まで――哲学、フェミニズム、人類学、数学、精神分析、政治学などさまざまな分野の未邦訳書を三〇冊に精選。現代思想の新たな波を見通す、未来のためのブックガイド。
[目次]
特集*現代思想の新潮流 未邦訳ブックガイド30
【人間】
ジョルジオ・アガンベン『カルマン』――世界哲学の試み / 國分功一郎
マーティン・ヘグルンド『この生』 / 宮﨑裕助
コレット・ソレール『ラカンの情動』 / 片岡一竹
【外部】
ヒラン・ベンスーザン『指標主義』 / 飯盛元章
ジェーン・ベネット『生動的物質』 / 浅沼光樹
テレンス・ディーコン『不在としての生命・意識』 / 郡司ペギオ幸夫
ヘンク・デ・レヒト『科学的理解を理解する』 / 丸山善宏
【惑星】
トム・ヴァン・ドゥーレン『フライト・ウェイズ』 / 石井美保
ニール・ブレナー『アーバニゼーション批判』 / 平田周
アレクサンドル・エトキント『悪の自然』 / 乗松亨平
ルイス・デ・モリナ『貨幣論』 / 山内志朗
【革命】
李珍景『ノマディズム』 / 影本剛
アントニオ・ネグリ+マイケル・ハート『アセンブリ』 / 佐藤嘉幸
デヴィッド・グレーバー『反転する革命』 / 森元斎
シルヴィア・フェデリーチ『ゼロ地点での革命』 / 清水知子
【身体】
アリソン・フィップス『あなたのものではないフェミニズム』 / 飯田麻結
サイディヤ・ハートマン『わきまえのない女たち、美しい実験』 新田啓子
ゲイル・サラモン『ラティーシャ・キングの生と死』――トランスフォビアを批判的に読み解くために / 藤高和輝
ヘレン・ンゴ『レイシズムの習慣』 酒井麻依子
【横断】
スレイマン・バシル・ディアヌ『智者たちのインク』 / 須納瀬淳
エイミー・アレン『進歩の終焉』 / 成田大起
劉志偉+孫歌『歴史の中に中国を探る』 / 鈴木将久
【社会】
ティルマン・アレルト『ドイツ式敬礼』 / 小野寺拓也
マイケル・リンチ+デヴィッド・ボーゲン『歴史の光景』 / 朴沙羅
ジェシー・ファイブコート他編『民俗学の前進』 / 島村恭則
ターニャ・ラーマン『神が語り返す時』 / 柳澤田実
【価値】
アンドレアス・レックヴィッツ『創造性の発明』 / 河南瑠莉
ヘルムート・シェック『嫉妬』 / 山本圭
トマス・ハーカ『人生のなかで最も善いこと』 / 長門裕介
ユリコ・サイトウ『親しみあるものの日常美学』 / 青田麻未
連載●科学者の散歩道●第八二回
「学問」と「科学」の現在――「科学って学問?」 / 佐藤文隆
連載●「戦後知」の超克●第一七回
柄谷行人における「日本」の問いかた 下・2――その「起源」と「構造」 / 成田龍一
連載●タイミングの社会学●第一四回
解釈労働 下 石岡丈昇