現代思想2021年12月号 特集=大森荘蔵

-生誕一〇〇年-

  • はてなブックマークに追加
  • LINEでシェア
  • Google+でシェア
現代思想2021年12月号 特集=大森荘蔵

定価1,650円(本体1,500円)

発売日2021年11月27日

ISBN978-4-7917-1423-0

大森哲学とは何か、そして何でありうるのか?
戦後日本を代表する哲学者の一人である大森荘蔵。彼の生誕から100年、その業績を回顧しながら同時に大森の思索の開かれた可能性について考える機会を迎えた。大森が知ることのなかった21世紀の新しい時代状況の中で、大森との対話はどこへ向かうのだろうか。

line2.gif

[目次]

 

特集*大森荘蔵――生誕一〇〇年


 

【討議】
未来の大森哲学――日本的なるものを超えて / 森岡正博+山口尚

【ことだまを継ぐ】
大森荘蔵先生がいらっしゃらなければ /  中村桂子
移動祝祭日――斜交いからの大森荘蔵論 /  野家啓一
物と記号 /  飯田隆
大森荘蔵の衝撃 /  丹治信春
大森哲学と後期ウィトゲンシュタイン /  野矢茂樹
〈頑固〉の哲学 /  小林康夫

【額に汗して考える】
日本(語)で哲学をするということ――大森荘蔵と細野晴臣 /  青山拓央
懐疑論・検証主義・独我論から独現論へ /  入不二基義
大森荘蔵の何が画期的でしかし私はその何に不満を感じたか /  永井均

【過去は物語り】
大森荘蔵と西田幾多郎――現在と身体をめぐって /  檜垣立哉
言葉で世界を造形する――大森荘蔵の芸術哲学素描 /  安藤礼二
昭和三二年の分析哲学――座談会「分析哲学をめぐって」を読む /  植村玄輝

【時間・意識・社会】
線形時間なしにいかにして過去を語るか――大森荘蔵とベルクソン /  平井靖史
「過去」はいかなる意味で存在するのか?――大森荘蔵とポール・リクールの交叉 / 山野弘樹
大森荘蔵の時間概念とマンガ /  P・ボネールス(森岡正博訳)
大森哲学と社会秩序 /  桜井洋
大森哲学と○○論という問い /  戸田剛文

【資料】
大森荘蔵主要著作ガイド /  山名諒

 

連載●科学者の散歩道●第八一回
「科学」を科学的に――武谷三男とロマン・ローラン /  佐藤文隆

連載●「戦後知」の超克●第一六回
柄谷行人における「日本」の問いかた 下・1――その「起源」と「構造」 /  成田龍一

連載●ポスト・ヒューマニティーズへの百年●第二一回
二つの死――ブラシエ(5) /  浅沼光樹

連載●タイミングの社会学●第一三回
解釈労働 上――文化資本論を読みかえる /  石岡丈昇

【研究手帖】
撮影を通して経験すること /  江本紫織