定価2,420円(本体2,200円)
発売日2021年8月26日
ISBN978-4-7917-7404-3
決して忘れてはならない、「記憶」
「死んだ真似」をして生き延びた少女。
住民を殺す上官を手にかけた元兵士。
ガマに入って遺骨を掘り続ける男性。
今でも死体を踏んだ感覚がフラッシュバックする女性。
「戦争を理解したい」という一心で世界の戦場を撮り続けてきた亀山亮。写真・テキストを駆使し、自身が向き合い続けてきた「戦争と記憶」を明らかにしていく。
[著者] 亀山 亮(かめやま・りょう)
1976年千葉県生まれ。写真家。1996年よりメキシコ、チアパス州のサパティスタ民族解放軍の支配地域や中南米の戦争地を撮影。2000年、パレスチナ自治区ラマラでインティファーダ取材中、イスラエル国境警備隊が撃ったゴム弾により左目を失明する。2003年、パレスチナの写真集『INTIFADA』(自費出版)でさがみはら写真新人賞、コニカフォトプレミオ特別賞を受賞。2013年、アフリカの紛争地に8年通って発表した『AFRIKA WAR JOURNAL』(リトルモア)で土門拳賞を受賞。その他の写真集に『DAY OF STORM』(SLANT)、『戦場』(晶文社)、『山熊田』(夕書房)などがある。