ユリイカ2021年5月号 特集=アンリ・マティス

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ユリイカ2021年5月号 特集=アンリ・マティス

定価2,090円(本体予価1,900円)

発売日2021年4月27日

ISBN978-4-7917-0400-2

「マティス 自由なフォルム」展(国立新美術館)に向かって
アンリ・マティスは近代と現代を絵画によって分かつかのようである。それは単に画家の生きた時代の区分によるばかりではなく、マティスという作家の営為がそのように批評においても長く位置づけられてきたことはわれわれがなにを絵画にみようとしてきたのかというその問いに接している。マティスとは絵画にとってなんであったのか、絵画とはいままたそこから始まるものである。今秋に国立新美術館にて開催予定の「マティス 自由なフォルム」展を控えて、マティスを再考するその好機となす。

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【目次】

特集*アンリ・マティス

 

❖インタビュー
大文字のMが消えてしまうとき / 岡崎乾二郎 聞き手=米田尚輝

❖記憶の肥痩
無花果の葉、画布、紙 / 與謝野文子
卵にも似た空白 / 福田尚代

❖「自由なフォルム」とその未来
光を透す布――マティスの礼拝堂と一九五一年の展覧会 / 関 直子
ロザリオ礼拝堂に満ちる装飾模様と光彩 / 筧 菜奈子
マティスの切り紙絵/コラージュ――さらに新たなる「総合芸術作品」に向かって / 河本真理
アンリ・マティス作品と保存修復 / 田口かおり

❖ほどかれる線と紡がれる装飾
マティスの肖像 / 松井裕美
彩られたデッサン――マティスの色彩とフォルム / 横山由季子
セザンヌの「彩る感覚」からマチスの「装飾」へ / 永井隆則
裸婦・装飾・快楽――アンリ・マティスとルネ・マグリットの比較から / 利根川由奈

❖対談
unlearnのためのレッスン――手探りするアンリ・マティス / 池田剛介 林 道郎

❖マティス試論
抽象と記号 / 松浦寿夫
アメリカにおけるマチスの影響――クレメント・グリーンバーグの批評を中心に / 小西信之
水に沈む――マティスの深層構造 / 沢山 遼
アンリ・マティスのヴァーチャル・リアリティ / 石川卓磨

❖引用と織物
♯ドキュメント・フラグメント / 奥間埜乃

❖Mのアラベスク
アンリ・マティスのエクリチュール / 大久保恭子
アラベスクの詩学――マティスとマラルメ / 熊谷謙介
かたち・装飾・生命 / 阿部成樹
形と色のパラドクス――マティスの原理 / 松井勝正

❖西漸/東漸
マティスと「東方」――ジャポニスム、マネ、オリエンタリスム / 三浦 篤
アジアとマティスの邂逅――丁衍庸、常玉、レ・フォー、ト・ゴク・ヴァン / 二村淳子
絵画のスフィンクス――日本近代絵画史におけるマティスの登場 / 北澤憲昭
萬鐵五郎とマティス、そして受容史のための素描 / 田中 淳

❖永遠のアナクロニスム
マティスになるために――アンリ・マティスと巨匠 / 中西麻依
“素因数分解”の果てに立ち現れるもの――アンリ・マティスと写真をめぐって / 打林 俊
マティスとバレエ / 北原まり子
マティスという名の明朝体 / 小谷 充

❖作品=生涯
マティス主要作品解題 / 天野知香

 

❖連載
私の平成史 15 / 中村稔

❖物語を食べる*4
家畜たちは荒野をめざす / 赤坂憲雄

❖作品
停止まで / 榎本櫻湖

❖今月の作品
竹之内 稔・中山彷月・勝部信雄・鳥居橋萬福・立一 祐・明石裕里 / 選=和合亮一

❖われ発見せり
火星の廃墟 / 佐藤正尚

 

表紙図版 cover image = アンリ・マティス《聖ドミニクス》1949年 墨/紙 310×137.5cm
ニース市マティス美術館蔵 ©Succession H. Matisse Photo: François Fernandez
「マティス 自由なフォルム」2021年9月15日(水)~12月13日(月)国立新美術館 企画展示室2E