チベットの昔話

アルバート・L・シェルトン 著,西村正身 訳

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チベットの昔話

定価2,200円(本体2,000円)

発売日2021年3月25日

ISBN978-4-7917-7371-8

ヒマラヤの雲が舞い、氷雪が囁き、岩が吠える。
ヒマラヤの秘峰の麓、夜営の焚火を囲みヒマラヤ横断の牧夫たちが楽し気に語りだす。その不思議な魅力に満ちたチベットの昔話とは――。前世紀初頭に医師/宣教師の著者によって現地で書き留められた、自然・人間・動物たちが渾然となって織りなす天地創造のカレードスコープ

 

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[目次]

前書き 

1 賢いコウモリ  

2 トラとカエル  

3 悪い仲間に加わったウサギ  

4 ロバと岩の物語(黒テントの物語) 

5 愚かな村長の物語  

6 自分がついた嘘のせいで死んだキツネ 

7 恩知らずな男 

8 欲張り 

9 頭のいい大工 

10 タシュプと女神たちの物語 

11 シラミの背中に黒い筋があるわけ 

12 男と幽霊 

13 邪悪な継母

14 二人の悪鬼の物語 

15 賢い女 

16 三人の友だち 

17 ウサギとマルハナバチの賭け 

18 ライオンを殺したウサギ 

19 大きな宝石を失った王さま 

20 三人の猟師の物語  

21 猟師と一角獣 

22 三キロの銀塊は誰のものか 

23 王子の友だちの物語 

24 猟師を救ったカラス 

25 二人の泥棒(黒テントの物語) 

26 金のカボチャ(黒テントの物語) 

27 禿げ男の物語  

28 違う色の目の五人の友だちを持つ男(黒テントの物語) 

29 胡弓弾きの物語 

30 聖なるカモの胸が黄色くなったわけ  

31 二匹の小ネコ〈六歳のローラ・マクラウドが語った話〉 

32 妖術師の悪ふざけの物語 

33 オオカミとキツネとウサギが犯した罪

34 白銅の壺

35 ウサギの物語  

36 ある妖術師の物語 

37 トルコ石の物語  

38 賢い愚か者  

39 男とサルたち 

40 命の木の物語 

41 こぶ男の物語 

42 物乞いの物語 

43 ずる賢い貧しい男 

44 五人の友だちの争い 

45 慎ましい女 

46 バラモンのユクパチェンの物語――イェシュケより 

47 タ・チャンの物語――アムンゼンより 

48 ソロモンのごとく――イェシュケより 

49 チベットの歌 

  チベットの音楽

類語の索引を兼ねた書肆
解説

訳者あとがき

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[著者]アルバート・L・シェルトン(Albert L. Shelton)

1875-1922.「チベットのシェルトン」として知られる。アメリカ人医師、かつ宣教師。1903年~1922年の間、東チベットのカム地方に当時としては長期の通算12年間滞在。バタン近郊でラバに乗り帰路の途中、暴漢の凶弾により翌日死亡。本書は、シェルトン夫人による死後出版となった。

[訳者]西村正身(にしむら・まさみ)

作新学院大学名誉教授、比較文学。訳書に『象徴としての身体』、『美を求める戦い』、『噂の研究』(いずれも、青土社)他。