現代思想2020年12月号 特集=マックス・ウェーバー

-没後一〇〇年-

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現代思想2020年12月号 特集=マックス・ウェーバー

定価1,980円(本体1,800円)

発売日2020年11月27日

ISBN978-4-7917-1407-0

没後一〇〇年――ウェーバー思想の真価に迫る!
『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』などの著作で知られ、いまなお多大な影響を与え続けている思想家マックス・ウェーバー。法・政治・
経済・社会など広範な領域に残された足跡を辿り直し、また世界的にもとりわけ盛んにウェーバー受容がなされてきた日本の思想史にもフォーカスを当てることで、そのアクチュアリティを多面的に再考したい。

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【目次】

 

特集*マックス・ウェーバー――没後と実践一〇〇年


 

【近代・宗教・資本主義】
脱魔術化を再考する / 三島憲一 
資本主義の精神とは何か――ウェーバー『プロ倫』の読み方 / 橋本努 
「鋼鉄の檻」からの神学-政治的解放?――宗教としての資本主義をめぐるヴェーバーとベンヤミン / 大竹弘二 
マックス・ヴェーバーと実験心理学の交差――M・ヴェーバー「工業労働の精神物理学について」をめぐる一考察 / 高岡佑介 
世界に魔法をかける――ウェーバーとデュルケームの宗教社会学 / 佐々木雄大 
誰にとって「非合理的」なのか――大塚久雄におけるヴェーバー生誕一〇〇年シンポと戦中・戦後 / 恒木健太郎 

【現代政治への問い】
官僚たちのマックス・ウェーバー――ベルーフからブルシット・ジョブへ / 野口雅弘 
代表論から読むマックス・ウェーバー / 早川誠 
政治理論、政治哲学とマックス・ウェーバー / 乙部延剛 
中国現代思想の中のウェーバー / 鈴木将久 

【討議】
フーコーvsウェーバー――近代と格闘した二人の思想家 / 重田園江+野口雅弘 

【哲学/思想史の地平から】
批判と啓蒙――ウェーバーとフーコーにおける学問・政治・主体 / 王寺賢太 
政治と生との結びつきをめぐるマックス・ヴェーバーの政治思想――フーコーとアガンベンを参照軸に / 水谷仁 
ヴェーバーとハイデガー――近代批判の世代間相違 / 轟孝夫 
ハンナ・アレントはウェーバーをどう読んだか――「プロテスタンティズム」論文をめぐって / 牧野雅彦 
〈音楽の合理化〉の弁証法――ヴェーバーとアドルノの音楽論をめぐって / 竹峰義和

【いかにして社会を捉えるか】
目的・支配・システムーーマックス・ウェーバーの基本概念と前提 / N・ルーマン/大黒岳彦訳・解題 
ウェーバー社会理論の深層構造と社会の〈自己記述(アウトロギー)〉 / 大黒岳彦 
理解社会学を語らずして、どうしてヴェーバーが語れるのか? / 中野敏男 

【学び問うことの途上で】
マックス・ヴェーバーと学術研究の主体性 / 池田浩士 
「学問」と「ニヒリズム」と、その「奈落」――ウェーバーの学問論をめぐるブタイ / 藤本夕衣 
預言者マックス・ヴェーバーへの憧憬-―ガラパゴス化した日本学界とその世界的位置 / 今野元 

【〈主体〉をひらく】
マックス・ヴェーバーとマリアンネ・ヴェーバー――性・性愛・結婚に関する議論をめぐる一試論 / 内藤葉子 
ネオリベラリズムにおける「近代的主体」と「ケアの主体」 / 高橋幸

 

【連載●「戦後知」の超克●第四回】
「越境」する西川長夫  中――「フランス革命二〇〇年」のなかで / 成田龍一 

【連載●ポスト・ヒューマニティーズへの百年●第一一回】
世界と場(コーラ)――ガブリエル / 浅沼光樹 

【連載●タイミングの社会学●第二回】
不確実な減量 上――待機するボクサー / 石岡丈昇

 

【研究手帖】
「暴力犯罪」の歴史を描く / 齋藤敬之