渡辺藤一 著

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青

定価1,980円(本体1,800円)

発売日2020年12月11日

ISBN978-4-7917-7334-3

言葉が小さな羽で飛び回る、藤一さんは含み笑いのディレッタントだ。

――谷川俊太郎

絵をえがくように、いちまいの紙に言葉をつむぐ。

言葉をつむぐように、いちまいの紙に絵をえがく。

書肆ユリイカの装画を手掛けた画家が絵のような詩と、詩のような絵でおくる心を込めた青い贈り物。

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[目次]

いちまいの紙に手で字をかく

春 よ

茶の道

少女には

画家 ピロスマニ

たあれ

神保町の『モナリザ』

どうしょう

ショパンのポロネーズ

モーツァルトよ 永遠(とわ)に

大人は わかってくれない

風のかたち

鼓動

生花

プルーストの赤

空飛ぶ絨毯

折々のニーチェ

光の巣 パステル

えいじんぐすとおりい

野に死す

女たち は

日本より愛を込めて

裸足(はだし)のマサイ

雀蜂語録

サンドイッチ

トランペット

あざなは Tarzan

つぶユニバースのつぶ

創造(つくつく)ぼうし

光る風

花の牙(キバ)

越える

ストップ サケ被害

はれのひはうたうたいたしわれもまた

 

謝辞

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[著者]渡辺藤一(わたなべ とういち)
1937年栃木県生まれ。パステル画家。『パステル アーツ』主宰者。日本画雅号「光風」(母)の影響もあり10歳より油絵を始める。54 年毎日新聞社主催「全日本学生油絵コンクール展」特選候補賞授賞。「新制作協会展」入選。銀座櫟画廊にて第1回個展開催。55年都立戸山高校在学中に書肆ユリイカに出入りし、社主・伊達得夫の薫陶を受ける。57年武蔵野美術大学油絵科中退。59年詩画集『いつかの砂漠の物語』(書肆ユリイカ)刊行。ユリイカより出された詩集や雑誌の表紙装画で活躍。62年吉行淳之介『星の降る夜の物語』(七曜社)、68年『三島由紀夫レター教室』(新潮社)の装丁を手がける。69―70年『ユリイカ』(復刊、青土社)の表紙を画く。82年作品集『リラの饗宴』、『ミモザの微笑』(サンリオ)でサンリオ美術賞受賞。84年「銀座三越グランドオープン記念個展」。97年銀座秀友画廊にて第10回個展開催。2007年『現代日本の絵画vol.3』(ART BOX)に作品収録。10年に「大岡信ことば館開館念特別展その4 大岡信コレクション」出品。15年第21回「パステル アーツ展」(表参道Gallery Concept 21)を主宰プロデュースする。18年初詩集『蜜』(花神社)刊行。