ドナウ川の類人猿

-1160万年前の化石が語る人類の起源-

マデレーン・ベーメ、リュディガー・ブラウン、フロリアン・ブライアー 著,シドラ房子 訳

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ドナウ川の類人猿

定価本体2200円+税

発売日2020年11月25日

ISBN978-4-7917-7330-5

わたしたちはいかにして人間になったのか
長い間支持されてきたアフリカ単一起源説。しかし近年その定説では説明できない化石がヨーロッパで多数発見されている。従来の二足歩行の進化のモデルを書き換えるサイエンススリラー!

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[目次]

はじめに  

第一部 「エル・グレコ」――チンパンジーと人類の分離
第1章 人類の起源――痕跡調査の始まり 
第2章 ギリシャの冒険――ピケルミで発掘された最初のサル 
第3章 女王の宮殿の庭園――ブルーノ・フォン・フレイベルクの発見
第4章 忘れられた宝を求めて――ニュルンベルク・ナチ党大会の地下墓地へ
第5章 磁力計とマイクロコンピュータ断層撮影を使って――ハイテク・ラボにおける古代の骨の分析

第二部 サルの惑星
第6章 人類の起源探索史
第7章 アフリカの初期――類人猿進化における最初の黄金時代
第8章 ヨーロッパにおける進歩――オークの森に棲む類人猿
第9章 アルゴイのサル――「ウド」とチンパンジー前段階

第三部 人類発祥の地――アフリカか、ヨーロッパか
第 10 章 最初の祖先――サルなのか、それとも猿人か
第 11 章 クレタ島の足跡化石――太古の二足歩行生物の謎めいた跡
第 12 章 砂のなかの頭蓋骨と〝秘密〞の大腿骨――疑わしいサヘラントロプスのケース
第 13 章 猿人から原人へ――アフリカ単一起源説はもはや通用しない?

第四部   気候変動は進化の原動力
第 14 章  重要なのは骨だけではない――環境変化の復元は進化を理解するキーポイント
第 15 章 時間の塵に埋もれて――「エル・グレコ」時代の風景と植生
第 16 章 大きな障壁――広大な砂漠が越えがたい障害に
第 17 章 塩湖のある灰白色の砂漠――地中海が干上がったとき

第五部 人間を人間にするもの
第 18 章 自由になった手――創造が可能に
第 19 章 旅行熱――未知のものへの好奇心
第 20 章 無毛の長距離ランナー――走るヒト属
第 21 章 火、精神、小さな歯――脳の発達に食習慣はどのように影響したか
第 22 章 声が結ぶ社会――警告から文化へ

第六部 だれかが突破口を開いた
第 23 章 複雑な多様性――系統樹の持つ問題
第 24 章 謎のファントム――デニソワ洞窟のヒト
第 25 章 多種のなかから残った〝賢いヒト〞

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[著者]マデレーン・ベーメ(Madelaine Böhme)
地球科学者、古生物学者。2009 年末からテュービンゲン大学の地球古気候学の教授に就任、人間の進化および古環境センター(HEPTübingen)の設立ディレクターを務める。最も著名な古気候学者および古環境研究者の一人であり、気候と環境の変化の観点から人間の進化を考察している。

[著者]リュディガー・ブラウン(Rüdiger Braun)
フリーランスの科学ジャーナリスト。大学で生物学と哲学を専攻したのち、情報誌『Stern』、『Geo』を中心に記事を執筆。週刊新聞『Die Woche』部長。科学情報誌『マックスプランク研究(MaxPlanckForschung)』編集長。

[著者]フロリアン・ブライアー(Florian Breier)
地理学、ドイツ学、政治学を専攻。1999 年から科学関連の記事や著書を執筆するほか、映画プロデューサーとしてドイツ公共放送ZDFの科学番組「Terra X」、独仏共同放送局(arte)、西ドイツ放送(WDR)、南西ドイツ放送(SWR)等のためにドキュメンタリー映画を制作している。

[訳者]シドラ房子(しどら・ふさこ)
新潟県生まれ。武蔵野音楽大学卒業。ドイツ文学翻訳家、音楽家。主な訳書に『空の軌跡』(ベルトラン・ピカール著、小学館)、『元ドイツ情報局員が明かす心に入り込む技術』(レオ・マルティン著、CCC メディアハウス)、『狼の群れはなぜ真剣に遊ぶのか』(エリ・H・ラディンガー著、築地書館)など多数。