背表紙の社会学

水無田気流 著

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背表紙の社会学

定価本体1800円+税

発売日2020年11月25日

ISBN978-4-7917-7324-4

本の背表紙をながめれば、あなたの暮らす社会が見えてくる
すべての本には意味がある。ジェンダー、セクシュアリティ、身体、高齢化、家族、犯罪、人種、移民、階級、不平等、貧困、ケア、労働、政治、メディア、コミュニケーション、教育、宗教、都市、消費など、あらゆるテーマが「刻印」された本を「解剖」し、その「心臓」部分を取り出す。詩人でもあり社会学者でもある著者とともに、勇気のまなざしで、忘れていた希望や理想を取り戻すためのヒントを探す。

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[目次]

はじめに、あるいは本を紹介する本を紹介する、ということ

Ⅰ 視る――身体、監視、有徴性、きれいでかわいいもの
モダン・ライフと戦争
女子プロレスラーの身体とジェンダー
女のからだ
聖痕
〈ルポ〉かわいい!
キレイならいいのか
プライドの社会学
私たちが、すすんで監視し、監視される、この世界について
皮膚

Ⅱ 語る――〈私たち〉をつくってきたのは誰か
女ぎらい
少女と魔法
「AV女優」の社会学
「おネエことば」論
女は笑顔で殴りあう
貴様いつまで女子でいるつもりだ問題
「少女小説」の生成

Ⅲ 働く――学歴、貧困、生きることは地獄なのか
古代の女性官僚
マリー・アントワネット
高学歴女子の貧困
最貧困女子
女性たちの貧困
孤立無業(SNEP)
「家族」難民
迫りくる「息子介護」の時代
養護教諭の社会学
オカザキ・ジャーナル/レアリティーズ
感情労働としての介護労働
大脱出
緋の河

Ⅳ 考える――政治、宗教、哲学との対話
ジェンダーと「自由」
検索バカ
三島由紀夫とフーコー 〈不在〉の思考
象徴の貧困1 ハイパーインダストリアル時代
ハンナ・アレント〈世界への愛〉
哲学散歩
世界内政のニュース
自然主義と宗教の間
学生との対話
責任と判断
祈りの海

Ⅴ 暮らす――衣・食・住・恋・家族
友だち地獄
少子化時代の「良妻賢母」
ファッションフード、あります。
医学的根拠とは何か
ファストファッション
アメリカの家庭と住宅の文化史
スバらしきバス
東京百景
彼女の家計簿
春の庭
厩橋
お? かお!
おやすみ、ロジャー

Ⅵ 仕組む――この社会をデザインしたもの
少子化論
流動化する民主主義
スモールマート革命
ブラック企業ビジネス
俗都市化
フェアな未来へ
「インクルーシブデザイン」という発想
新 クリエイティブ資本論
結婚
傲慢な婚活
スーパー・サッド・トゥルー・ラブ・ストーリー
アンユナイテッド・ネイションズ
買いものは投票なんだ

Ⅶ 詠う――詩歌、その他の言葉の刃
金子光晴を読もう
戦争詩論
西田幾多郎 心象の歌
記憶する水
寺山修司未発表詩集 秋たちぬ
おいしそうな草
詩についての小さなスケッチ
スカル・ブレーカ
女のいない男た
悪声
日本まんが(第壱巻・第弐巻・第参巻)
あたしたち、海へ

Ⅷ 生きる――生まれてから死ぬまでのおのおのの時間
ルポ 虐待
フランシス子へ
犬心
生そのものの政治学
黒猫のひたい
荒神
宙・有 その音
石田徹也ノート
読み解き「般若心経」

Ⅸ 逍遥う――アート、空間、あなたと私をつなぐもの
「アンディ・ウォーホル」展
「岡崎京子」展
「山口小夜子」展
「ここはだれの場所?」展
「ここに棲む」展
「サイモン・フジワラ ホワイトデー」展
「吉増剛造」展
さいたまトリエンナーレ2016
「デヴィッド・ボウイ」展
「新海誠」展
「長島有里枝」展

 

書誌など
初出一覧

あとがき

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[著者]水無田気流(みなした・きりう)
1970年神奈川県生まれ。詩人、社会学者。早稲田大学大学院社会科学研究科博士後期課程単位取得満期退学。現在、國學院大學経済学部教授。詩集『音速平和』(思潮社)で中原中也賞を、『Z境』(思潮社)で晩翠賞をそれぞれ受賞。その他の主な著書に『「居場所」のない男、「時間」がない女』(ちくま文庫)、『シングルマザーの貧困』(光文社新書)、『無頼化した女たち』(亜紀書房)などがある。