定価2,420円(本体2,200円)
発売日2020年10月23日
ISBN978-4-7917-7319-0
「バルトのように、記号としての言語を呼吸しながら、それを括弧に括ったりせず、それをいたわりつつ酷使せずに書くことができたら……」
書くことに向かうすべての人へ。
[目次]
Ⅰ
1 三島由紀夫賞受賞挨拶
2 小説が向こうからやってくるに至ったいくつかのきっかけ——第二九回三島由紀夫賞受賞記念インタヴュー
3 せせらぎのバルト
4 零度の論文作法——感動の瀰漫と文脈の貧困化に逆らって
5 署名と空間
6 『リュミエール』を編集する
Ⅱ
7 「革命」のための「プラットフォーム」
8 Sustainability
9 「AGS」をめぐる五つの漠たる断片的な追憶
Ⅲ
10 学部の壁を壊しなさい
11 映画の「現在」という名の最先端
あとがき
初出一覧
[著者]蓮實重彦(はすみ・しげひこ)
映画評論家、フランス文学者。1936年東京生まれ。1960年東京大学仏文学科卒業。 1965年パリ大学大学院より博士号取得。1988年より東京大学教養学部教授。 1997年より2001年まで東京大学総長。1999年フランス政府「芸術文化勲章」を受章。
主な著書に『反=日本語論』、『フーコー・ドゥルーズ・デリダ』、『映画の神話学』、『表層批評宣言』、『映像の詩学』、『映画 誘惑のエクリチュール』、『映画はいかにして死ぬか』、『ハリウッド映画史講義』、『映画狂人』シリーズ、『「知」的放蕩論序説』、『監督小津安二郎 増補決定版』、『ゴダール革命』、『表象の奈落』、『赤の誘惑』、『映画崩壊前夜』、『映画論講義』、『随想』、『映画時評2009−2011』、『「ボヴァリー夫人」論』、『伯爵夫人』、『ゴダール マネ フーコー 思考と感性とをめぐる断片的な考察 増補新版』、『映画への不実なる誘い 増補新版』など多数。また編集誌に、『季刊リュミエール』、『ルプレザンタシオン』などがある。