江戸から見ると 2

田中優子 著

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江戸から見ると 2

定価1,980円(本体1,800円)

発売日2020年10月22日

ISBN978-4-7917-7318-3

変転する社会、切り拓かれる現代
私たちが生きる社会は、どのように成り立っているのだろう? 東京のこと、沖縄のこと、憲法について、ジェンダーの問題、国際政治の課題、大学の現状まで、切り口するどく論じる。日本社会へと放たれる、100のコラム+余聞。

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[目次]

Ⅰ 2018年
江戸東京の研究拠点/襲名/駅伝/合わせ/多層都市/雪から新春へ/石牟礼道子を悼む/SEIMEI/あなたは何を稽古する?/咸宜園という私塾/江戸問答/大学のふるさと杵築/リテラシー/明け暮れ読み書きに油断なく/女性のかたは土俵から/伝統をつくる/女性の仕事を見下すな/六八年続く朝鮮戦争/研究者は屈しない/私立大学の多様性/女性分断社会を超えよう/教育とスポーツ/慰霊の日に考える/雨の聖堂/七夕/震災/晩節という楽しみ/晩活/忖度社会/琉球国その文化の高さ/命は生産物か/多様性に対応する/コンパクト化/自治体の長/逝きし世を考える/せごどんの謎/新卒一括採用が変わる/代用監獄/服とジェンダー/通年採用への道/移民/攘夷/南西諸島/ユニバーサルマナー/「ホモ・デウス」/「空をゆく巨人」/パレード/金沢問答/勤勉とは/内なる多様性

Ⅱ 2019年
改元の年/もったいあり/女性蔑視の記事に怒り/都鄙合作/過剰包装から美包装へ/地方創生?/ジェンダーギャップ/外交/もだえ神/三・一独立宣言/自治/SDGs/Society5.0/外濠再生/漢語としての「令和」/主権者は誰か/学問で食べられるか?/役割社会における服/平等の象徴となる制度へ/三都/介護社会/祭りの継承/今年も沖縄慰霊の日に考える/家で働く/都市と大学/大学と危機感/風韻講座/かすり/季語と着物/新復興論/遊行・漂泊/盆の休み/関東大震災の日/社会とつながる勇気/もし日本が分断されていたら/東京への政策提言/プラスチック代替/論争型編集で見えたもの/#KuToo/多様な民族が集う日本へ/大学の魅力/仏壇から見える日本/山の手入れを怠ったツケ/政治家の自己点検/贈り物/人間と動物/曽我蕭白が現代アートになる日/教育は個人消費か?/日韓連帯、文学フォーラム/中村哲さんを悼む

Ⅲ 余 聞
江戸時代の出雲大社/信用ということ/一葉は男と社会をどう見ていたか/らいてう再読/いつか来た道として読む「青い月曜日」/網野善彦に導かれて/専門外という出口/私の「大学自治論」

 

あとがき

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[著者]田中優子(たなか・ゆうこ)

1952(昭和27)年神奈川県生まれ。法政大学総長。江戸文化研究者。法政大学文学部卒業、同大学院人文科学研究科博士課程満期退学。法政大学社会学部教授、社会学部長を経て、現職。江戸文化を論じた著書多数。『江戸の想像力』で1986年度芸術選奨文部大臣新人賞(評論その他部門)を受賞、『江戸百夢』で2000年度芸術選奨文部科学大臣賞(評論その他部門)と2001年サントリー学芸賞(芸術・文学部門)を受賞。2005年紫綬褒章受章。『毎日新聞』紙上でコラム「田中優子の江戸から見ると」を、『週刊金曜日』誌上でコラム「風速計」を連載している。