英雄なんかどこにもいない

-未収録+未公開作品集-

チャールズ・ブコウスキー 著,中川五郎 訳

  • はてなブックマークに追加
  • LINEでシェア
  • Google+でシェア
英雄なんかどこにもいない

定価本体3200円+税

発売日2020年7月21日

ISBN978-4-7917-7293-3

ブコウスキーのすべてが濃密につまった奇跡の一冊
つねに社会を挑発し、不穏なまでに暴力的で、あらゆることを嘲り、当然ながらおそろしく不敬。しかし、それはいっぽうで恐怖や孤独あるいはコンプレックスを抱えながら生きていくひとつの術でもあった。あらゆる小さなものたちへの愛を忘れずに生きたアウトローが私たちに遺した反骨と慈愛にみちた悲しくも美しい珠玉の39編。

line2.gif

[目次]

 

序文――デイヴィッド・ステファン・カロン

 

理由の背後の理由

ラブ、ラブ、ラブ

救い難い執筆欲

レイピストの物語

戦闘機を八〇機撃墜しても

宣言――わたしたち自身の批評を求めて

平和の押し売り

仲間を吟味する

眠れさえしたら

ベテラン

ギンズバーグとズコフスキーの書評

ブコウスキー、ブコウスキーを語る

スケベ親父の手記――『オープン・シティ』一九六七年一二月八日~一四日

英雄なんかどこにもいない

バーベキュー・ソース添えのキリスト

ああ、解放よ、自由よ、月の百合よ!

戸棚の中の猫

スケベ親父の手記――『キャンディッド・プレス』一九七〇年一二月六日

情欲の響き

詩を書くのは若い娘たちと一緒にベッドに行けるから

恐怖の館

D・A・レヴィについての無題のエッセイ

ヘンリー・ミラーはパシフィック・パリセーズで暮らし、わたしはドヤ街で暮らし、今もセックスのことを書き続けている

いくつかの詩への序文

ジ・アウトサイダー

ヴァーンの妻

スケベ親父の手記――『ノラ・エクスプレス』一九七二年四月一四日~二七日

スケベ親父の手記――『L・A・フリー・プレス』一九七三年六月一日

自分の女たちを殴る男

スケベ親父の手記――『L・A・フリー・プレス』一九七四年六月二八日

スケベ親父の手記――『L・A・フリー・プレス』一九七五年八月二二日

スケベ親父の手記――「ライト・ブルーの一九六七年型フォルクスワーゲンTRV491のスケベ運転手」『L・A・フリー・プレス』一九七五年一一月一一日

ザ・ビッグ・ドープ・リーディング

イースト・ハリウッド――新しいパリ

ギャンブラー

イースト・ハリウッドの女たらし

手がつけられない奴

侵入者

詩人ごっこ

謝辞
出典
訳者あとがき

line2.gif

[著者]チャールズ・ブコウスキー (Charles Bukowski)

1920年ドイツ生まれ。3歳でアメリカに移住。LAシティ・カレッジ中退ののちアメリカ各地を放浪、24歳で最初の小説を発表するも一度、作家の夢をあきらめ、適当な仕事にありつきながら安宿に泊まりながら酒とギャンブルにあけくれた放浪生活を送る。1960年頃から郵便局に勤務しつつ創作活動をつづけ、1969年、ブラック・スパロー・プレスのジョン・マーティンに認められ、郵便局を退職し作家に専念。100冊に及ぶ著作があるといわれている。94年白血病によって死去。邦訳書に『ありきたりの狂気の物語』、『町でいちばんの美女』(以上、新潮文庫)、『勝手に生きろ!』、『ブコウスキーの酔いどれ紀行』、『死をポケットに入れて』(以上、河出文庫)、『ワインの染みがついたノートからの断片 未収録+未公開作品集』(青土社)など。

 

[訳者]中川五郎 (なかがわ・ごろう)

1949年大阪生まれ。フォークシンガー、訳詞家、音楽ライター、小説家、エッセイスト、翻訳家。主な著書に『七〇年目の風に吹かれ:中川五郎グレイテスト・ヒッツ』(平凡社)、『ロメオ塾』(リトルモア)、訳書に『ボブ・ディラン全詩集』(ソフトバンククリエイティブ)、チャールズ・ブコウスキー『詩人と女たち』『くそったれ!少年時代』『死をポケットにいれて』(いずれも河出文庫)、ボブ・ディラン『追憶のハリウッド’60s もうひとつのディラン詩集』(青土社)など多数。