ユリイカ2020年6月号 特集=地図の世界

-プトレマイオスから伊能忠敬、Google Maps まで-

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ユリイカ2020年6月号 特集=地図の世界

定価1,980円(本体1,800円)

発売日2020年5月28日

ISBN978-4-7917-0386-9

地図を持ってあらゆる世界に 
人類の版図の象徴であり、想像力の結晶/源流でもある地図――いまだからこそそんな地図を片手に、さまざまな土地、さまざまな書物、さまざまな画面のなかに、縮尺を自由自在に変えながら踏み入ってみよう。そこにはきっと新たなる世界が、その時空間が輪郭を融通無礙に描いている。知らない世界、知っている世界、歩きはじめる前の地図特集。
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【目次】

 

特集*地図の世界――プトレマイオスから伊能忠敬、Google Mapsまで


■対談
地図の文法――地図感覚というイリュージョン / 今和泉隆行 大山 顕

■地図の描法
もうひとつの地図 / 石川 初
私的地図鑑賞記 / 杉浦貴美子
地図が導く意味の可能性――二つのアプリケーションの開発をとおして / 元永二朗

■地図のポリティクス
地図の記号学――地図は如何に描かれたか / 森田 喬
地図とは、地理学者にとって崇高な対象である / 成瀬 厚
地図は記号である――車窓を眺める重要性 / 今尾恵介

■地図を描く――part.1
『ちづかマップ』と地図を巡るあれこれ / 衿沢世衣子
地図と迷子と散歩 / 帯屋ミドリ
「地理」 / 横山裕一
16次元惑星――初期エンテロ文明架空地図 / ひらのりょう(FOGHORN)

■地図のモンタージュ
『地図』の面影 / 川田喜久治
地図と世界とその背景 / 若林幹夫

■地図のディスクール
伊能忠敬が作成した地図はいかなる地図か / 星埜由尚
絵図の史学 / 杉本史子
都市をひと目で――地図・写真・鳥瞰図、そしてDiorama Map / 佐藤守弘

■創作
地図の魔 / 石川宗生

■地図のポエティクス
地下世界の地図学へ――「コスモグラフィア」からライプニッツの地球史まで / 山田俊弘
メディチ家の叡智の地図――初期近代イタリアの世界地図ギャラリーと地誌表象としての庭園 / 桑木野幸司
宝物はそこにある――空想世界を導く地図 / 大久保ゆう
架空都市の地図を描く――地図と(しての)テクスト / 小澤京子

■詩
チズッコ / 河野聡子

■天空から眺める
Not All Who Wander Are Lost / 川島優志
宇宙の地図 / 小久保英一郎

■mapping-raphics
平面にできること――マッピング試論 / 山本貴光
地図的パースペクティブの暴力性 / 原木万紀子
デジタルゲームの地図をめぐって / 三宅陽一郎
知覚のクラッシュ――盲人と聾者における地図表象 / 木下知威

■地図を描く――part.2
宙に参る 番外出張編「地図」 / 肋骨凹介
人間(じんかん)地図 / かつしかけいた
THE EARLY DAY / 高舛ナヲキ

■地図の彷徨
アトラスの双貌 / 樺山三英
マインクラフトで不要不急の外出を控える / 柞刈湯葉

■地図の人類学
遊牧民と動物、地図生成への導きのコスモロジー / 相馬拓也
神話地図へのトラヴェローグ / 松田法子
現実の空間と空間の表象――新たな表象の政治に向けて / 平田 周

■マップ=ガイド
〈地図〉を読むためのブックガイド / 加藤政洋

 


■連載
私の平成史 5 / 中村 稔

■詩
ヒア&ゼア、ここを離れて他のどこかに来た / 藤本哲明

■今月の作品
あり川めぐ美・片野翠子・布施亜依理・小篠真琴・井上真帆 / 選=和合亮一

■われ発見せり
It Pays to Belong(右にならって損はない) / 鹿野祐嗣

書容設計 editorial design = 羽良多平吉+えほんごラボ heiQuiti HARATA @ EDiX with ehongoLAB.
表紙図版 cover image = Johann Anton Ecker, Hiernoymus Benedicti, Tranquillo Mollo and Franz Anton Schraembl (ed)., "Die Obere Oder Nordliche Halbkugel Der Erde", Leibniz-Institut fur Landerkunde e.V., Leipzig, 1800.