ルネ・シャール全集

ルネ・シャール 著,吉本素子 訳

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ルネ・シャール全集

定価本体12000円+税

発売日2020年5月25日

ISBN978-4-7917-7263-6

フランス詩の傑出した知性と感性が抉る現代の危機と希望
フランスの代表的詩人ルネ・シャールがその根源的思索とみずみずしい感性により、現代社会の危機的様相の実相を抉りだし、闇の中に希望の火を灯す豊饒で香りたかい全集。

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[目次]

◆主(あるじ)のない槌
兵器庫/アルティーヌ/正義の行為は消え果てている/戦闘の詩/豊饒が訪れるだろう/ムーラン・プルミエ

◆外で夜は支配されている
回り道のためのびら/外で夜は支配されている

◆激情と神秘
孤立して留まって/イプノスの綴り/忠実な対抗者/粉砕される詩/物語る泉

◆早起きの人たち
木々と狩人の祭/白いシエスタ/暗黙の同意/遊べそして眠れ/早起きの人たちの赤さ

◆群島をなす言葉
恋文/岸壁と草原/二年間の詩/図書館は燃え上がっていると他の詩/風の上に/離れること

◆失われた裸
上流への回帰/獲物の多い雨の中で/心臓の犬/恐怖喜び/乾いた家に反対して

◆その輪の中で輝いていた、魔力を持つ夜
アフォリズムの詩/誰もが呼ぶ

◆狩猟する香料

◆ラ・バランドラーヌの歌
冬に捕えられた七/残酷な組合せ/ニュートンは演出を妨げた/フルートと作業台/虐待された行列

◆眠る窓たちと屋根の上の扉
……と一緒に道を行く/論争のない丸一日/君はそこでどんな風だろう、プチットマルミットよ、でも君は傷ついている!/ジュートの袋をほぐすこと

◆三十三の断章に

◆満足した鎌に

◆薔薇の木の棒

◆私たちの遺灰から遠く

◆ヴァン・ゴッホのあたり

◆疑われる女への讃辞

◆基底と頂上の探究
貧しさと特権/本質的な仲間たち/偉大な服従させる人々あるいは至上の会話/痙攣する晴れやかさに/脆い年齢

◆木蔭での開幕の合図
高みで/クレール/水の太陽/陽の光の中を歩いていた男/陰謀/雪男

 

全詩 註
『基底と頂上の探究』『木蔭での開幕の合図』註

ルネ・シャール詩 解題・生涯

『基底と頂上の探究』『木蔭での開幕の合図』解題

略年譜
書誌
訳者あとがき

 

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[著者]ルネ・シャール

1907~1988年。南仏アヴィニョン東方のリル=シュル=ソルグ生まれ。ブルトンらとともにシュルレアリスム運動に深く関わったのち、対独抵抗運動に参加し、戦後は故郷の南仏の自然のなかで、ハイデガー、ブランショ、バタイユ、ピカソら多くの思想家、芸術家たちと魂の交流を深めながら、現代文明に対する鋭い批判を浴びせつづけた。

[訳者]吉本素子(よしもと・もとこ)

1956年生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程修了。専攻、フランス語学フランス文学。現在、早稲田大学非常勤講師。共訳書に『フランス詩大系』(青土社)、『人間と聖なるもの』(カイヨワ著、せりか書房)、『アルチュセール伝』(ムーリエ=ブータン著、筑摩書房)などがある。