ヨーロッパ全史

サイモン・ジェンキンズ 著,森夏樹 訳

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ヨーロッパ全史

定価本体4200円+税

発売日2020年4月25日

ISBN978-4-7917-7268-1

「ヨーロッパ」とはいったい何なのか
民主主義や哲学が生まれたギリシア、広大な領土を支配したローマ帝国、さまざま君主と国家にわかれた中世、キリスト教の浸透とそれをめぐる争い、大航海時代、革命、そして二つの世界大戦からEUへ――。多くのことがこの「ヨーロッパ」からはじまった。イギリスのベストセラー作家が、国家の歴史としてではなく、ヨーロッパという「大陸」の歴史を、人物と出来事を中心に独自の視点からつむぎあげる。発見と驚きに満ちた壮大な1冊。

歴史を知らないでいるのは、いつまでも子どもでいることだ――キケロ

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[目次]

地図

1 エーゲ海の夜明け――ギリシアの栄光(前二五〇〇―前三〇〇)
夜明け前――最初のヨーロッパ人/エーゲ海の夜明けとディアスポラ/ペルシア戦争とアテネの台頭/アテネの黄金時代/ペロポネソス戦争/アレクサンドロスの時代

2 ローマの支配(前五〇〇―後三〇〇)
共和制の誕生/第一次ポエニ戦争/帝国の誕生/ユリウス・カエサル/オクタウィアヌス・アウグストゥスの台頭/初代皇帝アウグストゥス/ティベリウスとキリスト教の誕生/アントニヌス朝――帝国の最盛期 三世紀の危機

3 ゴート族、フン人、キリスト教徒(三〇〇―五六〇)
コンスタンティヌスとビザンティウム/フン人、ゴート族、ヴァンダル族/アッティラと帝国の終焉/クローヴィスとテオドリック/ユスティニアヌスとべリサリウス

4 シャルルマーニュの時代(五六〇―八四〇)
大グレゴリウス/ペルシアとイスラム/シャルル・マルテル(カール・マルテル)と小ピピン/シャルルマーニュ/ヴェルダン条約

5 新しいヨーロッパ人(八四〇―一一〇〇)
ヴァイキングがやってくる/マジャール人とオットー大帝/ヴラジーミルとロシアの台頭/ノルマン人の進出/大シスマ(カトリック教会と正教会の分離)/ノルマンディー公ウィリアムのイングランド征服/ハインリヒ四世の叙任権闘争

6 戦う教会(一一〇〇―一二一五)
第一回十字軍/第二回十字軍/ヘンリー二世とベケット/バルバロッサ(赤髭王)と第三回十字軍/インノケンティウス三世と第四回十字軍/第四ラテラン公会議かマグナ・カルタか

7 国家の台頭(一二一五―一四〇〇)
フリードリヒ二世/黄金軍団/ヘンリー三世と議会の誕生/教皇ボニファティウス八世とアヴィニョン捕囚/百年戦争/黒死病とウィクリフ/教会大分裂(大シスマ)

8 ビザンティウムの死(一四〇〇―一五〇〇)
ジギスムント――アヴィニョン教皇庁の終焉/アジャンクール――イングランドの勝利、イングランドの敗北/大シスマの終わり/コンスタンティノポリスの陥落/ロシアと第三のローマ

9 ルネサンスと宗教改革(一四五〇―一五二五)
新しい学習/イサベル、フェルナンド、コロンブス/メディチ家、サボナローラ、そしてボルジア家の教皇/王朝の台頭――スペインとオーストリア/マルティン・ルターとヴォルムス帝国会議

10 君主たちの戦争(一五二五―一五六〇)
イングランドのヘンリー八世/フランスのフランソワ、スペインのカール アウグスブルクの帝国議会と反宗教改革 トリエント公会議 アウグスブルクの和議とカール五世の死

11 宗教戦争(一五六〇―一六六〇)
サン・バルテルミの虐殺/スペインの無敵艦隊/パリはミサに値する/三十年戦争/ウェストファリア条約/イングランド内戦 アンヌ・ドートリッシュとフロンド党

12 専制政治のクライマックス(一六六〇―一七一五)
太陽王の登場/仏蘭戦争/オレンジ公ウィリアムの登場/九年戦争(大同盟戦争)/スペイン継承戦争/ユトレヒト条約/イギリス・ハノーヴァー家の夜明け/スウェーデンのカール/ピョートル大帝

13 理性から反乱へ(一七一五―一七八九)
ポーランドとオーストリアの継承戦争/啓蒙主義/七年戦争/アメリカ独立戦争/ルイ一六世と瀬戸際のフランス

14 フランス革命(一七八九―一八〇四)
反乱が勃発/革命――ヨーロッパの反応/革命――恐怖から崩壊へ/ボナパルトの登場/第一執政から皇帝へ

15 ナポレオンのヨーロッパ(一八〇四―一八一五)
ヨーロッパのあるじ/トラファルガーとアウステルリッツ/プロイセンとロシア/半島戦争/モスクワと終盤戦

16 ウィーン会議と革命の失敗(一八一五―一八四〇)
終局――ナポレオンとワーテルロー/ウィーン――交渉の合意/ウィーンの余波――ヨーロッパ協調/魔法のランプの精――ためらいがちな一八二〇年代/一八三〇年と革命に失敗した年/きわめてイギリス的な革命――一八三二年

17 旧体制の最後の叫び(一八四〇―一八五〇)
イデオロギーの夜明け/革命の年――一八四八年/期待はずれの結果と反革命/新生ドイツの死産/反革命の勝利/クリミア戦争

18 イタリアとドイツ(一八五〇―一九〇〇)
再生するイタリア/オットー・フォン・ビスマルク/ビスマルクとオーストリア/ビスマルクとフランス/ビスマルクとベルリン会議/帝国時代のクライマックス/世紀末

19 戦争を終わらせるための戦争(一九〇〇―一九一八)
実力行使/平和の衰微/戦争の狂乱/塹壕の戦い/ロシア革命/潮の変わり目/ヴェルサイユ条約

20 両大戦間の年月(一九一八―一九三九)
ヴェルサイユの余波/平和への渇望/ロカルノの精神/恐慌、景気衰退、警戒/和解策を求めてミュンヘンへ

21 第二次世界大戦(一九三九―一九四五)
ドイツの初動作戦/枢軸国の台頭/潮の変わり目/紛争解決の兆し

22 冷戦大陸(一九四五―一九八九)
戦後の回復と再構築/大陸は分断する/新しいドイツ/ハンガリーとスエズ/同盟から連合までの西ヨーロッパ/六〇年代――危機からデタントまで/第二次冷戦/鉄のカーテンの終わり

23 過去と現在のせめぎ合い(一九八九― )
歴史の終わり?/新しいドイツ、新しいヨーロッパ/プーチンの登場/金融引き締め政策/よみがえるロシア/生まれ変わった古いトラブル

24 エピローグ

 

ヨーロッパ史年表
著者ノート
参考文献
訳者あとがき

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[著者]サイモン・ジェンキンス Simon Jenkins(1943- )

イギリスの作家。ジャーナリスト。オックスフォード大学卒。『イブニング・スタンダード』『タイムズ』のエディターを務め、『ガーディアン』『イブニング・スタンダード』のコラムを担当した。著書に『イギリスの鉄道駅ベスト100』『イギリスの教会ベスト1000』『イギリスの住まいベスト1000』など。前作の『短いイギリスの歴史』がベストセラーとなる。この中で、イギリス帝国は「秩序だった形で解体された注目すべき機関だ」と書いた。

[訳者]森夏樹(もり・なつき)

翻訳家。訳書にT・ケイヒル『聖者と学僧の島』『ギリシア人が来た道』『中世の秘蹟』、 R・L・フォックス『アレクサンドロス大王』、J・ターク『縄文人は太平洋を渡ったか』、S・C・グウィン『史上最強のインディアン コマンチ族の興亡』、M・アダムス『マチュピチュ探検記』『アトランティスへの旅』『アラスカ探検記』、S・ミズン『渇きの考古学』、M・ブラウディング『古地図に憑かれた男』、R・カーソン『海賊船ハンター』、W・パウンドストーン『クラウド時代の思考術』、W・カールセン『マヤ探検記』、D・C・テイラー『イエティ 雪男伝説を歩き明かす』(以上、青土社)、T・ジャット『記憶の山荘■私の戦後史』、A・M・ルロワ『アリストテレス 生物学の創造』(以上、みすず書房)、Ph・ジャカン『アメリカ・インディアン』(創元社)ほか。