ユリイカ2020年5月号 特集=韓国映画の最前線

-イ・チャンドン、ポン・ジュノからキム・ボラまで-

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ユリイカ2020年5月号 特集=韓国映画の最前線

定価1,760円(本体1,600円)

発売日2020年4月28日

ISBN978-4-7917-0385-2

韓国映画の最前線を追う。
イ・チャンドン、ホン・サンス、パク・チャヌクからユン・ガウン、キム・ボラ、そしてもちろんポン・ジュノ――。百花繚乱の春がいま韓国映画に訪れている。本特集では『パラサイト 半地下の家族』はもちろん、『建築学概論』、『タクシー運転手』、『金子文子と朴烈』、さらにはヨンギドル出演作品まで、あまたのジャンルを横断しながら韓国映画の豊穣を味わい、その魅力に迫っていく。

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【目次】


特集*韓国映画の最前線――イ・チャンドン、ポン・ジュノからキム・ボラまで
 

❖インタビュー
小さくて大きな『はちどり』の奇跡 / キム・ボラ(聞き手・構成=桑畑優香)

❖ハミングバードは飛び回る
『はちどり』を深く知るための10のキーワード / 桑畑優香
ベタで俗っぽい音楽と地団駄もしくはダンスが突きつける切実さ――『はちどり』と『スウィング・キッズ』をめぐる個人的な雑感 / ハン・トンヒョン

❖再録インタビュー
弱者と変態の味方として / ポン・ジュノ(聞き手=渡邉大輔)

❖半地下の怪物
グローバルシネマとしてのポン・ジュノ / イ・ヒャンジン
アカデミー賞(と韓国映画)にとってポン・ジュノとは何か / 吉田広明
『パラサイト』、成功してはならない寄生 / 影本剛
五〇年後を想像する / 片山慎三

❖Fantastic K-Cinema
韓国ニューウェイヴ二〇年 / 四方田犬彦
韓国映画は未来形で書かれている / 野崎歓
学園、モンスター、四角いジャングル――コリアン・フィルムにまつわる環太平洋的な雑感、三題 / 丸屋九兵衛
韓国映画とサブカルチャーの政治性 / 宣政佑

❖メールインタビュー
『私の少女』が流れ着く先 / チョン・ジュリ(聞き手・構成=ファン・ギュンミン)

❖たどり着く場所
おばあさんは韓国映画の塩である / 斎藤真理子
韓国映画を育てた韓国の観客たち / 成川彩
シネマスコーレから見た韓国映画 / 木全純治

❖対談
日韓映画の多様性をめぐって / 深田晃司×真利子哲也

❖韓国映画の結晶
イ・チャンドン『バーニング 劇場版』と村上春樹――「韓国映画らしさ」とグローバリズム / 夏目深雪
ホン・サンス作品における「芸術家」について / 北小路隆志
翻案の効用――『お嬢さん』と『スキャンダル』 / 北村紗衣
国家も社会も資本主義も、未来永劫分解し尽くすしかない――『金子文子と朴烈』(イ・ジュンイク)論 / 森元斎

❖インタビュー
演技という真心 / シム・ウンギョン(聞き手・構成=金原由佳)

❖俳優というエピファニー
韓国映画における空間と身体の政治学――チョン・ドヨンの実存的パフォーマンス / 北村匡平
ソン・ガンホとマ・ドンソク / 西森路代

❖韓国映画の豊穣
疑似ジャーナリズムとしての韓国“リアリズム”映画 / 森類臣
「新世界」の怯えと異邦人(エイリアン)――パク・フンジョン監督『新しき世界』と韓国ノワール / 李孝徳
「初恋」の行方――現代韓国恋愛映画論 / 河野真理江
韓国映画史におけるメロドラマ的「法廷」の系譜――『検事と女教師』(一九四八)から『トガニ 幼き瞳の告発』(二〇一一)まで / 鷲谷花

❖資料
韓国映画作品ガイド / 加藤知恵 荒井南
韓国映画のキーパーソン / 大森美紀

 

■連載
私の平成史4 / 中村稔

■モノ・ローグ mono.logue*9
阿茶さん / 菊地信義

■詩
春 / 神山紗良

■今月の作品
立一祐・氏家忍・森田直・喜島茂夫・池田伊万里 / 選=和合亮一

■われ発見せり
先生とよばない(で) / 遠藤進平

 

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