定価1,980円(本体1,800円)
発売日2020年4月22日
ISBN978-4-7917-7264-3
好きなもの
呪文のように
書き続け私にだけ効く
マントラとする
深夜のキッチンに米をばらまいたり、連れているペットの顔でマンションの住人を覚えていたり、輪ゴムが溜まっていったり、点滴と一緒に歩いたり、桃の香りの消しゴムを半分こしたり……、生きている一瞬一瞬の味の濃さに惹かれました。――穂村弘
[目次]
はしがき
ちいさきものたちよ
一年詠って
この街、この風景
怪しく踊る歌
日々はめぐる
短歌の不思議 五月の発見
たべものに捧ぐ
タンタンの好物
まぼろしを詠む
真四角の五ヶ月間
いくつもの〈あなた〉に
一〇〇までの道のりと、一〇〇を超えた先の違い
思い出すことなど
短歌と釣りの、からだにちょうど合うほどの結果
演じることをめぐって
向田さんについて
わたしは〈わたし〉と生きていく
あとがき
附録―全七〇〇首一覧
[著者]美村里江(みむら・りえ)
女優、エッセイスト。1984年埼玉県生まれ。2003年デビュー後、ドラマ・映画・舞台・CM等で活躍を続けている。エッセイや書評などの執筆活動も行い、複数のコラムを連載中。著書に『ミムラの絵本日和』『ミムラの絵本散歩』(共に白泉社)、『文集』(SDP)がある(2018年「ミムラ」から改名)。