定価1,980円(本体1,800円)
発売日2020年3月19日
ISBN978-4-7917-7260-5
独居老人の日常は想像以上にスリリング。今日はいったい何が起こるのか――
かなしいエピソードも、その軽妙な語り口にかかると、なぜかクスッと笑えてしまう。介護認定をめぐるあれこれ、ふしぎな日常会話の数々、あたらしい終の棲家さがし、そして友との別れ。悲喜こもごものリアルな日々のできごとを赤裸々に綴る。
[目次]
1 ウォーカホリック老人
2 劣化御三家
3 男性卒業
4 介護予防施設
5 初めての主治医
6 介護施設探し再び
7 大学小説家を目指して
8 情報弱者の動揺
9 日本の大失敗
10 ヒラノ教授とユダヤ人
11 ヒラノ教授とアメリカ
12 『アメリカよ 美しく年をとれ』
13 独居生活一〇年目
あとがき
[著者] 今野浩(こんの・ひろし)
1940年生まれ。専門はORと金融工学。東京大学工学部卒業、スタンフォード大学OR学科博士課程修了。Ph.D.工学博士。筑波大学助教授、東京工業大学教授、中央大学教授、日本OR学会会長を歴任。著書に『工学部ヒラノ教授』、『工学部ヒラノ教授の事件ファイル』、『工学部ヒラノ教授のアメリカ武者修行』(以上、新潮社)、『工学部ヒラノ助教授の敗戦』、『工学部ヒラノ教授と七人の天才』、『工学部ヒラノ名誉教授の告白』、『工学部ヒラノ教授の青春』、『工学部ヒラノ教授と昭和のスーパー・エンジニア』、『工学部ヒラノ教授の介護日誌』、『工学部ヒラノ教授とおもいでの弁当箱』、『工学部ヒラノ教授の中央大学奮戦記』、『工学部ヒラノ教授のはじまりの場所』、『工学部ヒラノ教授の終活大作戦』、『工学部ヒラノ教授の研究所わたりある記』、『工学部ヒラノ教授のラストメッセージ』(以上、青土社)、『ヒラノ教授の線形計画法物語』(岩波書店)など。