定価1,760円(本体1,600円)
発売日2020年2月28日
ISBN978-4-7917-0382-1
デビュー10周年を機に、シンガーソングライター・青葉市子の世界に迫る
凜と透き通った歌声と一本のクラシックギターで幻想と日常を架橋するシンガーソングライター・青葉市子。葉擦れや雨音のように響き、ときに海鳴りのように轟く彼女の幽遠な作品世界は、デビュー10周年を迎えますます深化してゆく。多岐にわたる活動の軌跡を辿り、その深淵をみつめる一大特集。
【目次】
特集*青葉市子――『剃刀乙女』『檻髪』『うたびこ』『0』『マホロボシヤ』『qp』…青葉市子の10年
❖ロングインタビュー
船出に向けて / 青葉市子 聞き手=編集部
❖カラー口絵
いのちを言祝ぐ音楽家 / 青葉市子 撮影=小林光大
❖あなたがそばにいると
小舟 / 七尾旅人
わたしがわたしたちと呼べる数少ない人へ / マヒトゥ・ザ・ピーポー
市子さんとモランのこと / 寺尾紗穂
たまには穴に籠って / 知久寿焼
童謡 / 朝吹真理子
星の血、しぶきがいずれ詩を書く / 山下澄人
「青葉市子」という奇蹟に立ち合うことになりました / 吉増剛造
❖いつしかみどりの上で
声とギターとお漬物——『剃刀乙女』『檻髪』を読む / カニエ・ナハ
ギターと声のフォークロア——青葉市子と南米音楽家たちの不思議な共鳴 / 成田佳洋
●を超えて、あるいは●のなかで——『うたびこ』『0』に見る「喪」と「メランコリー」 / 菊間晴子
0 / 長門洋平
奏でることの悦び——青葉市子の即興性に関する覚書 / 細田成嗣
❖対談
羽根を休めて / 飴屋法水×青葉市子
❖うたのけはいをたよりに
光のところへ——マームとジプシー『cocoon』を再訪する / 橋本倫史
ひとつの奇跡 / 藤田貴大
無題 / 青柳いづみ
für 市子 von 花代 / 花代 構成協力・デザイン=佐野裕哉
親愛なる いちこさん ○ せなかに、ちいさな、、羽根の、、、 ひびき ! / 原田郁子
いちこ / ウィスット・ポンニミット
❖アンケート
わたしと青葉市子 / 細野晴臣 大貫妙子 三宅純 小林武史 菅野よう子 吉本ばなな 小山田圭吾
❖走馬燈、身籠りませ
2 Dec 2019 – 18 Dec 2019 EU〈POLAND, DENMARK, SWEDEN, FRANCE, UK〉写真日記 / 青葉市子
ひかりのふるさと / Albert Karch 訳=五十嵐加奈子
❖ちらばって、またたいて、きらめいて、おどろいて
お市 / こじょうゆうや こじょうゆみこ
衣装・美術 コラボレーションの軌跡 / mi'ndy フクシマ ミキ
鱗粉をまく / ミロコマチコ
宇宙の肺/野性を見つめる / 淺井裕介
FUJI DRAGON SONG / 寺門孝之
「NUUAMM」のこと / 近藤聡乃
おうた / 西島大介
❖殻を破るとそこは
ユートピアでもディストピアでもなく——『qp』の詩を読む / 斉藤倫
複数種が共に生きる青葉市子の「世界」——「童謡的」を超えて / 大石始
記憶としての死者 / 村上晶
見えないものたちと真剣に遊ぶ——青葉市子のミュージックビデオとおとぎ話 / 村井まや子
❖毎日の風景、ずっとつづくね
共同体と彼女について / 伏見瞬
想像力を掻き立てる青葉市子の歌の「余白」 / 峯大貴
ラプソディーのように / 髙山花子
❖資料
青葉市子ディスコグラフィ / 灰街令
❖連載
私の平成史2 / 中村稔
❖モノ・ローグ mono.logue*8
千枚通し / 菊地信義
❖詩
仄かな街角から / 佐峰存
❖今月の作品
ピエルロモント・野北明寛・成田くうこう・104hero・菊谷浩至 / 選=和合亮一
❖われ発見せり
日本国憲法前文三十九・五・七十六文字目は燃えて / 柴田葵
書容設計 editorial design = 羽良多平吉+えほんごラボ heiQuicci HARATA @ EDiX with ehongoLAB.