モノ申す人類学

長谷川眞理子 著

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モノ申す人類学

定価本体1600円+税

発売日2020年2月28日

ISBN978-4-7917-7250-6

二分法に惑わされない、人間社会にまっとうな智恵を
現代の社会はたくさんの問題を抱えている。世界中に共通の問題もあれば、日本に固有の問題もある。それらの問題について、これまでにも多くの人々がさまざまな視点から論じてきた。私は、自然人類学者として、少し異なる視点からそれらの問題について考えてみようとしている。――日常に新しい風を吹き込む、発見と提言に満ちた科学コラム集!

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[目次]

まえがき

第一章 進化からヒトを見る
過去二〇万年は「最近」か?
なぜダイエットは難しいのか?
ジェンダーについて思うこと
なぜ誰かと一緒に食事をするのか?
なぜ全世界にヒトがいるのか?
ヒトの骨と信頼関係

第二章 少子化は止められるか?
少子化、進化生物学の謎
共同繁殖のためにできること
高齢化について思うこと
「イヌが可愛い」は希望か?

第三章 進化でつくられたヒトの心
親が子を虐待する理由
思春期にはたくさん失敗しよう
「自分」とは何か?
他者の「こころ」を読むこと
「人を見る目」という能力

第四章 科学技術のゆくえ
科学と技術の「はざま」で
AIに取り囲まれたくない
ヒトの能力を超えた科学
科学者の世界の「産業革命」
国立自然史博物館をつくろう
ノーベル賞について思うこと

第五章 大学の不条理
自由な知識の追求はヒトの本性
大学に初めて入る年齢はいつ?
大学への予算を削るおかしさ
大学改革の目的は何か?

第六章 成熟した市民社会へ
貨幣の発明はヒトを変えたか?
リスク回避が蔓延している?
二分法に惑わされないで
日本人は意見を言わない?
女性議員を増やそう
まずは女性管理職を三割に
ダイバーシティーとインクルージョン
もう一度、理想の実現のために

あとがき

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[著者]長谷川眞理子(はせがわ・まりこ)

1952年東京都生まれ。人類学者。東京大学理学部卒業。同大学院理学系研究科博士課程修了。専門は自然人類学、行動生態学。イェール大学人類学部客員准教授、早稲田大学教授などを経て、現在、総合研究大学院大学学長。野生チンパンジー、ダマジカ、野生ヒツジ、クジャクなどの研究を行ってきた。最近は、ヒトの進化、科学と社会の関係を研究課題に据えている。主な著書に『世界は美しくて不思議に満ちている』(青土社)、『生き物をめぐる4つの「なぜ」』(集英社新書)、『動物の生存戦略』(左右社)などがある。