定価2,860円(本体2,600円)
発売日2020年1月24日
ISBN978-4-7917-7243-8
20世紀アメリカが生んだ世界最大の視覚文化=ストリートアート。貴重な取材をもとに綴られる初の人物史。
ニューヨークで制作と研究を続ける著者が、ジャン=ミシェル・バスキア、キース・ヘリング、フューチュラ2000ら12名を論じ、街角のアートと美術史、そして社会が交差する最前線に私たちを誘なう。
タキ183、ココ144、トレイシー168、ジョン・フェクナー、フューチュラ2000、ドンディ・ホワイト、レディピンク、ジャン=ミシェル・バスキア、キース・ヘリング、スティーブン・パワーズ、EKG、クリス・メンドーザ。
[目次]
はじめに
公差域のポリフォニー──タキ183
文字と数字のケミストリー──ココ144
ワイルドスタイルと自然──トレイシー168
ジェネレートする場──ジョン・フェクナー
空気転送するエアロゾル──フューチュラ2000
自己開示するスタイル──ドンディ・ホワイト
縫い合わされる死──レディピンク
永劫回帰する落書き──ジャン=ミシェル・バスキア
埋め尽くされた時間──キース・ヘリング
サインペインティングの遺伝子──スティーヴン・パワーズ
象徴編集システム学──EKG
製図師の夢──クリス・メンドーザ
おわりに
謝辞
[著者] 大山エンリコイサム(おおやま・えんりこいさむ)
アーティスト。慶應義塾大学 環境情報学部 卒業。東京芸術大学大学院 美術研究科 先端芸術表現専攻 修了。エアロゾル・ライティングのヴィジュアルを再解釈したモティーフ「クイックターン・ストラクチャー」をベースに壁画やペインティングを発表し、現代美術の領域で注目を集める。一九八三年、イタリア人の父と日本人の母のもと東京に生まれ、同地で育つ。二〇一二年よりニューヨークを拠点に世界各地で展覧会を行なうほか、著書『アゲインスト・リテラシー──グラフィティ文化論』の刊行、『美術手帖』エアロゾル・ライティング特集の企画・監修、コム デ ギャルソンやシュウ ウエムラとコラボレーションするなど、多角的に活動する。大和日英基金(ロンドン)、マリアンナ・キストラー・ビーチ美術館(カンザス)、ポーラ美術館(箱根)、中村キース・ヘリング美術館(山梨)、タワー49ギャラリー(ニューヨーク)で個展を開催。
www.enricoisamuoyama.net