現代思想2020年1月号 特集=現代思想の総展望2020

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現代思想2020年1月号 特集=現代思想の総展望2020

定価1,540円(本体1,400円)

発売日2019年12月27日

ISBN978-4-7917-1391-2

2020年 現代思想のさらなる展開へ
震災、経済危機、ナショナリズムの台頭、環境問題など激動の2010年代を経て、私たちは今どこにいてこれからどこへ行こうとしているのか――国内外におけるさまざまな分野の思想的格闘を総括しつつ、来たる2020年代のゆくえを見通す。

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【目次】

 

特集*現代思想の総展望2020

 

【インタビュー】
「レンマ学」とは何か――惑星的時代のもう一つの知性 / 中沢新一 

【芸術・情動・文化】
エバとアダムの完全化――性的(不)平等をめぐるスピノザの見解 / H・シャープ/山口 尚訳 
ラリュエル的ホラーの言語 / 仲山ひふみ 
関係と無関係、あるいは美と崇高――ホワイトヘッドとハーマンの形而上学 / 飯盛元章
音楽はどのような情動を喚起するのか? / 源河亨 

【インタビュー】
東西のはざまで――世界の哲学者はいま何を考えているのか / ユク・ホイ 

【言語・身体・意識】
広がる翻訳の思想への試論――翻訳の身体性 / 上原麻有子 
人間の生の《ありえなさ》――シモーヌ・ヴェイユの「不幸」の概念を手掛りにして / 脇坂真弥
共同行為と複数自己意識 / S・レードル/山名 諒訳 

【形而上学のその先へ】
私たちが形而上学を行うとき、私たちは何を行うことができるのか? / A・L・トマソン/松井隆明訳 
ポストトゥルース試論 2020 ver. 1.0――「真実以後」を思考する(ための)哲学 / 大橋完太郎 

【討議】
ポスト資本主義と人新世 / 篠原雅武+斎藤幸平 

【自然・存在・物質】

人新世、気候変動、思想の終わり / 小林卓也

アニミズムを再起動する――インゴルド、ウィラースレフ、宮沢賢治と、人間と非人間の「間」 / 奥野克巳

描線の生態系――漫画『風の谷のナウシカ』における森=腐海の発生 / 山内朋樹

 

【新連載●ポスト・ヒューマニティーズへの百年●第一回】

シェリングと現代実在論――メイヤスーの相関主義批判に寄せて / 浅沼光樹

【短期集中連載●『弱くある自由へ』第二版に●補章2】

なぜ書いたか、なぜ新版か / 立岩真也

【連載●デミウルゴス●第九回】

虚諧(一) / 磯崎新

【連載●科学者の散歩道●第六五回】
科学マスコミ情報の日本での変貌――科学のイメージと人材 / 佐藤文隆 

【研究手帖】
「肥満差別」という差別のあり方について / 碇陽子