定価2,860円(本体2,600円)
発売日2019年10月26日
ISBN978-4-7917-7228-5
「ある心理学的言明は、その反対もまた真である時にのみ、真である」C・G・ユング
善人も悪の、悪人も善の側面を持つ。そんな矛盾をはらむ人間や社会の姿を「逆説」から考察する。心理療法家として数々の人間の矛盾に遭遇してきたユング派の重鎮・グッゲンビュール=クレイグ最後の思索。
【目次】
謝辞
ドイツ語版 著者による序文
英語版 英訳者による序文
英語版 著者自身による序文
第一章 創造性・自発性・自立性―悪魔の三人の子どもたち
第二章 恐ろしい父親―健全な子ども
第三章 非凡な父親の息子と娘たち
第四章 子どもの性的虐待の現実と神話
第五章 暴力の祝福
第六章 ヨーロッパにおけるナショナリズムの喜ばしき復興
第七章 ヨブに答えず
第八章 バジリスク、あるいは従属しないセクシャリティ
結語
訳者解説 山中康裕
訳者あとがき 佐渡忠洋
アドルフ・グッゲンビュール=クレイグ博士の著作一覧