定価1,540円(本体1,400円)
発売日2019年10月28日
ISBN978-4-7917-0377-7
ダークなポップスター、ビリー・アイリッシュの魅力に迫る!
〈ベッドルーム〉発の「Ocean Eyes」をSoundCloudで公開した当時14歳の少女ビリー・アイリッシュは、それからたった3年間のうちに世界を席捲する“ダーク”なポップスターとなった。初のフルアルバム『WHEN WE ALL FALL ASLEEP, WHERE DO WE GO?』が各国チャートでトップを獲得したいま、ビリー・アイリッシュという現象がどのように形作られ、何を象徴しているのか、独特の歌声やジャンルレスなサウンド、Z世代の憂鬱、新しい音楽メディアの発展などにも注目しながら迫っていく。
【目次】
特集*ビリー・アイリッシュ――i wanna end me…闇を跳梁する歌声
❖インタビュー
〈ベッドルーム〉から世界へ――『WHEN WE ALL FALL ASLEEP, WHERE DO WE GO?』インタビュー / ビリー・アイリッシュ(通訳・翻訳=中村明美)
❖囁きと耳鳴り
初めてのカリスマ / ラブリーサマーちゃん
聖域としての寝室/個(弧)/増幅された囁きの掬い取るもの / 君島大空
一七歳、頻尿、鼻血、子ども部屋おばさん / 田島ハルコ
❖言葉/声
ビリー・アイリッシュという現象 / 中村明美
ダークな「みんなのうた」――「声量」から「声質」へ / s.h.i.
小ささの理由――ビリー・アイリッシュのことばとウィスパー / 吉田雅史
一〇代の、そして一〇代の心を抱いたままのあなたに / 田丸まひる
❖インタビュー――ビリー・アイリッシュを語る
一七歳の風景――大きな渦のなかで歌うこと / 崎山蒼志(聞き手=編集部)
「bury a friend」の深淵を覗く――あるいはビリー・アイリッシュの危うさについて / ACO(聞き手=編集部)
❖生れてくるもの
ジャパニーズゲットーとビリー・アイリッシュの距離 / tomad
インターネットでパーフェクトな虚像になることだけが人間の価値ではない / 水野しず
❖視聴覚の圧倒
ビリー・アイリッシュと「ベッドルーム」のクリエイティヴィティ / imdkm
音楽のフェティシズムについての覚書 / 八木皓平
音のフェチ度――ビリー・アイリッシュとASMR / 長門洋平
神さまに貸しを作ること――ビリー・アイリッシュと身体のホラー / 銭清弘
❖音楽というサンクチュアリ
特別 / haruru犬love dog天使
ベッドルームにおける808と悲恋 / LOWPOPLTD.
❖i wish you were...
「kinda」の呟きから揺らぐ「正しさ」――ビリー・アイリッシュはクィアたりうるか? / 木津毅
「あなたがゲイなら良かったのに」を歌うのはだれ?――ビリー・アイリッシュと「すべてであること」 / 宮永隆一朗
❖資料
ビリー・アイリッシュ・クロニクル / 小野島大
❖私が出会った人々*47
故旧哀傷・中村助太郎 / 中村稔
❖モノ・ローグmono.logue*6
あの子 / 菊地信義
❖詩
少女像を燃やす / 山田亮太
コンセルヴァトワールの叔父 他一篇 / 榎本櫻湖
❖今月の作品
白水ま衣・スズキあおぞら・菊谷浩至・Resu・ゆずりはすみれ / 選=水無田気流
❖われ発見せり
手の中に、バトン / 小田原のどか
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