増補版 ゴダール マネ フーコー

-思考と感性とをめぐる断片的な考察-

蓮實重彥 著

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増補版 ゴダール マネ フーコー

定価2,640円(本体2,400円)

発売日2019年10月24日

ISBN978-4-7917-7222-3

映画史、絵画史、思想史を横断する。
20世紀の「あらゆる映画はサイレント映画の一形式でしかない」と論じ、21世紀の「ポスト・トゥルース」と呼ばれる時代の「ポスト」について分析する2本のテクストを増補。

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【目次】

第一部

I  絶対の貨幣 

II  『(複数の)映画史』におけるエドワール・マネの位置 

III  マネからアウシュヴィッツまで 

IV  鏡とキャメラ 

V  フィルムと書物 

VI  マネとベラスケスまたは「画家とモデル」 

VII 「肖像画」の前で 

VIII  声と文字 

IX  偶然の廃棄

X   複製の、複製による、複製性の擁護 

XI  理不尽な楽天性と孤独 

XII  旅人の思索 

第二部

I  フィクションと「表象不可能なもの」 あらゆる映画は、無声映画の一形態でしかない 

II  「ポスト」をめぐって 「後期印象派」から「ポスト・トゥルース」まで 

あとがき 
増補版のためのごく短いあとがき

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[著者]蓮實重彥(はすみ・しげひこ)

映画評論家、フランス文学者。1936年東京生まれ。1960年東京大学仏文学科卒業。
1965年パリ大学大学院より博士号取得。1988年より東京大学教養学部教授。
1997年より2001年まで東京大学総長。1999年フランス政府「芸術文化勲章」を受章。主な著書に『反=日本語論』、『フーコー・ドゥルーズ・デリダ』、『映画の神話学』、『表層批評宣言』、『映像の詩学』、『映画 誘惑のエクリチュール』、『映画はいかにして死ぬか』、『ハリウッド映画史講義』、『映画狂人』シリーズ、『「知」的放蕩論序説』、『監督小津安二郎 増補決定版』、『映画への不実なる誘い』、『ゴダール革命』、『表象の奈落』、『赤の誘惑』、『映画崩壊前夜』、『映画論講義』、『随想』、『映画時評2009−2011』、『「ボヴァリー夫人」論』、『伯爵夫人』など多数。編集誌に『季刊リュミエール』、『ルプレザンタシオン』などがある。