-想像の世界を支配する論理をさぐる-

ロジェ・カイヨワ 著,塚崎幹夫 訳

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蛸

定価本体3000円+税

発売日2019年9月21日

ISBN978-4-7917-7182-0

日本は世界における蛸の表現を豊かにした——ロジェ・カイヨワ​
日本ではおなじみの蛸が、西欧ではなぜ海の魔物となったのか? 蛸をめぐるイメージの変遷を、神話や文学、日本の春画などからさぐる奇書、待望の復刊。カイヨワの思索の全体像を展望する辞典的解説付き。

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【目次】

日本版への序 

序言
用語について 

第一部 幻の発生
Ⅰ 古代地中海地方でのたこ
Ⅱ 「クラケン」から「超巨大だこ」へ
Ⅲ 科学のためらい
Ⅳ ロマン主義文学と蛸
Ⅴ 「蛸のボズウェル」
Ⅵ 日本における蛸
Ⅶ 最も新しい変身  

第二部 神話の勝利
Ⅰ 大ヤリイカ
Ⅱ 吸盤か毒液か、触腕かくちばしか
Ⅲ 絹のまなざし
Ⅳ 好色さ
Ⅴ 脅し
Ⅵ 頭

エピローグ   

原注ならびに訳注    

解説―知的蛸としてのロジェ-カイヨワ
 Ⅰ 『蛸』について
 Ⅱ カイヨワの作品と思想の展望
 Ⅲ カイヨワの方法
 Ⅳ 要約 

『蛸』―新版のための解説

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[著者]ロジェ・カイヨワ(Roger Caillois)

批評家、哲学者、社会学者。1913年、フランス北部のランスに生まれる。1933年、高等師範学校に入学。1937年、ジョルジュ・バタイユ、ミシェル・レリスなどと「社会学研究会」を設立する。戦争、祭り、現実、夢、遊び、聖なるもの——カイヨワの思索は一貫して人間の生き方に向けられた。1978年、パリにて死去。著書に『神話と人間』『文学の思い上り——その社会的責任』『聖なるものの社会学』『遊びと人間』『戦争論—— われわれの内にひそむ女神ベローナ』『イメージと人間 想像の役割と可能性についての試論』『反対称——右と左の弁証法』『アルぺイオスの流れ——旅路の果てに』など。

[訳者]塚崎幹夫(つかざき・みきお)

フランス文学者、評論家。1930年生まれ。京都大学仏文科卒業。富山大学名誉教授。著書に『やってやるかやられるか 〈現代に生きる〉』『星の王子さまの世界 読み方くらべへの招待』『右と左のはなし 自然界の基本構造』など。訳書にカイヨワ『反対称——右と左の弁証法』『イメージと人間 想像の役割と可能性についての試論』、共訳書にカイヨワ『文学の思い上り——その社会的責任』『遊びと人間』など。