現代思想2019年10月号 特集=コンプライアンス社会

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現代思想2019年10月号 特集=コンプライアンス社会

定価本体1400円+税

発売日2019年9月27日

ISBN978-4-7917-1387-5

コンプライアンスとマニュアルがはびこる社会の未来
コンプライアンスの遵守を求める社会は、日常生活のあらゆる局面でマニュアル化が徹底され、リスク管理が行われる社会の方向とも軌を一にしている。本特集では、コンプライアンス/マニュアルがわれわれの日常にもたらしている影響を読み解き、多様な身体をもったひとびとがともに暮らすための対抗的なマニュアルの在り方まで思考していく。

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【目次】

 

特集*コンプライアンス社会

 

【討議】
オピニオン/ファクトとどう向き合うのか――メディアとコンプライアンスの過去・現在・未来 / 石戸諭+武田砂鉄 

【企業は何を追求するのか】
労働における「コンプライアンス」をどう考えるか? / 今野晴貴 
ICTと職務専念義務 / 大谷卓史
公害・環境分野における法令順守の課題――被害をなきものとしない社会的責任に向けて / 友澤悠季 

【労働の現場から見えるもの】
ブルシット・ジョブ現象について / D・グレーバー/芳賀達彦+酒井隆史訳 
「「コンプライアンス」によって塗りつぶされるこの時代」?――コンプライアンスの解釈から見える企業と社会そして / 栗田隆子 
まちづくりの落とし穴――反ジェントリフィケーションの釜ヶ崎 / 渡辺拓也 

【表現と自由をめぐって】
「あいちトリエンナーレ2019」におけるコンプライアンス / 樫村愛子 
抵抗のヒロイズムとリベラルの空回り――『新聞記者』、『主戦場』を通して考える日本の言論状況 / 逆井聡人 

【リスク管理と統治の構造】
忠誠関係の構造――ラナ・プラザ事件からコンプライアンスまで / A・シュピオ/橋本一径訳 
個別化されたリスクとしての〈コンプライアンス〉――遍在化するリスク管理 / 小松丈晃 
行政改革とマニュアルの生成、その絶えざる悪循環について / 羅芝賢 

【マニュアル化と生きるひとびと】
社会を持たない社会の儀礼――コンプライアンスの人類学的素描 / 木村周平 
反省性・巻き込み・個別解――続・参加のテクノロジーとその行く先 / 牧野智和 

【ジェンダーから捉える】
悩める夫婦はひとまず『逃げ恥』を読むといい / トミヤマユキコ 
「診断基準マニュアル」と文化翻訳の必要性――PTSDとGDをめぐって / 岩川ありさ 

【差別を問い直す】
「思いやり」を超えて――合理的配慮に関わるコンプライアンスの新たな理解 / 飯野由里子 
大学のヘイトスピーチ規制について / 堀田義太郎 

【対抗的マニュアルづくり】
コモンサードという手法(マニュアル)――モノを介した質的研究と生活実践 / 石岡丈昇 
介助・介護における「淡いグレーゾーン」を肯定する――知的障害者の見守り介助や、筋ジス病棟での生活をめぐって  / 渡邉琢 

【コンプライアンスから遠く離れて】
「オレ、明日からラーメン屋やります」という常連の出現するこの世界 / 郡司ペギオ幸夫 

 

【短期集中連載●『弱くある自由へ』第二版に●最終回】
高橋修・下 / 立岩真也 

【連載●デミウルゴス●第七回】
双制(デュアル・システム)(四) / 磯崎新

【連載●科学者の散歩道●第六二回】
メカニカルは差別用語だった / 佐藤文隆 

【研究手帖】
中東の近代化を問いなおす知識人たち / 黒田彩加