定価1,980円(本体1,800円)
発売日2019年7月30日
ISBN978-4-7917-0372-2
NHK7月15日「永遠のニシパ」放映!
松浦武四郎は一八四五年(弘化二年)から一八五八年(安政五年)まで六回にわたり、東西蝦夷地(北海道)、北蝦夷地(サハリン)、国後、択捉を探検し、和人のアイヌに対する収奪をふくめ、蝦夷地の姿をつたえた。一八六九年(明治二年)に開拓判官となり、北海道名や国郡名を選定したが、政府のアイヌ政策を批判して翌年辞任した。探検家、地誌学者、作家、蒐集家など様々な顔を持つ幕末の偉人の業績をあらゆる角度から描く。
【目次】
松浦武四郎 『蝦夷漫画』 解説=佐々木利和
【対談】
河地和香+山本命 「奇人?変人?偉人?! 放談・松浦武四郎」
【インタビュー】
秋辺日出男 「必修科目としての松浦武四郎」
角幡唯介 「探検とジャーナリズム」
【エッセイ・論考】
池澤夏樹 「「北海道」命名一五〇年 汗と涙の歴史に思う」
高橋源一郎 「未来から来た人」
若泉久朗 「永遠のニシパ」ドラマ制作ノート
奈良美智 「武四郎語り イタコの口寄せによる」
三浦泰之 「「見る」、「集める」、「伝える」の三つのキーワードでひもとく松浦武四郎の生涯」
五十嵐聡美 「武四郎は絵が上手いのか。」
内川隆志 「松浦武四郎の大首飾り」
成澤麻子 「静嘉堂所蔵 松浦武四郎旧蔵古物コレクション」
太田光俊 「旅の巨人松浦武四郎を育んだ三重」
山本命 「武四郎の少年期」
杉山四郎 「松浦武四郎の碑」
谷本晃久 「北方史研究における武四郎資料の意義」
宮地正人 「松浦武四郎と幕末維新研究」
野澤緯三男 「秋葉實頌」
鈴木邦輝 「ふたつの『天塩日誌』をめぐって」
花崎皐平 「松浦武四郎像の変遷とアイヌ民族観をめぐって」
大塚和義 「19世紀中葉以前におけるアイヌの通過儀礼」
山本命 「松浦武四郎略年譜」
河治和香 「武四郎人生双六」