定価2,860円(本体2,600円)
発売日2019年7月25日
ISBN978-4-7917-7186-8
巨大テクノロジー企業が生んだ、新しい働き方の光と影を探る。
アルゴリズムで「最適化」されたプラットフォームで、スキマ時間に好きなだけ働くことを提案する「ギグエコノミー」の時代。アプリ設計上の小さな仕掛けから長期戦略まで、巨大テクノロジー企業が生んだ新しい働き方の光と影を、Uberの役員や125人のドライバーへのインタビューから暴き出す。
【目次】
謝辞
序論 アプリを使って仕事をする
ニューエコノミーのシンボルとしての Uber
1 運転という魅力あふれる仕事
Uber はシェアリング・エコノミーの神話をどう利用するか
2 ドライバーになるモチベーション
Uber のシステムはフルタイム・ドライバーと趣味のドライバーの報酬を
どのように変えているか
3 テクノロジーの売り込み
Uber はどのように大衆に起業家精神を生みだしているか
4 怪しい仲介者
Uber は料金をどのように操作しているか
5 背後に隠れて
Uber はどのようにアルゴリズムを利用してドライバーを管理するか
6 メジャーリーグでプレイする
Uber はどう試合を運ぶか
結論 Uber の新時代
テクノロジーの消費は働き方のルールをどのように書き換えたか
付録1 研究手法――私は Uber をどのように調査したか
付録2 Uber を超えるライドヘイリング――双子の弟分 Lyft との出会い
註
訳者あとがき
索引
[著者]アレックス・ローゼンブラット(Alex Rosenblat)
テクノロジー・エスノグラファー。データ・アンド・ソサエティ研究所の研究者。 マギル大学歴史学学士号、クイーンズ大学社会学修士号取得。『ニューヨーク・タイムズ』『ハーバード・ビジネス・レビュー』『アトランティック』などへ寄稿。世界的に注目されるUberに関する研究は、『ニューヨーク・タイムズ』をはじめ、『ウォールストリート・ジャーナル』『MITテクノロジー・レビュー』『ワイアード』『ニュー・サイエンティスト』『ガーディアン』等で取り上げられており、『インターナショナル・ジャーナル・オブ・コミュニケーションズ』や『コロンビア・ロー・レビュー』など数多くの学術専門誌でも論文が公開されている。
[訳者] 飯嶋貴子(いいじま・たかこ)
翻訳家。訳書に『めかくしジュークボックス』(工作舎、共訳)、『共産主義が見た夢』(ランダムハウス講談社)、『留守の家から犬が降ってきた』(青土社)がある。