定価2,860円(本体2,600円)
発売日2019年7月20日
ISBN978-4-7917-7183-7
空前絶後の情勢に、唯一無二の哲学者が挑む。
社会の根本的な変化は、真昼のうちに起こっている。
左翼ポピュリズムは右翼ポピュリズムに対抗できるのか? 権力の座を手にした左翼はどうすればよいのか? 新自由主義的フェミニズムとはなにか? グローバル資本主義はファシズムに対する防衛手段なのか? 生命のデジタル化はグローバル資本主義を延命させるのか?
【目次】
序論――はじめにわるいニュース、次によいニュース……とはいえ、後者は前者よりわるいかもしれないが
第一章 情勢
第二章 権力の気まぐれ
第三章 アイデンティティから普遍性へ
第四章 エルンスト・ルビッチ、セックス、間接性
結論――われわれはいつまでグローバルに行動し、ローカルに考えられるのか
原注
訳者あとがき
主要人名索引
[著者] スラヴォイ・ジジェク
1949年スロヴェニア生まれ。哲学者。リュブリアナ大学社会科学研究所上級研究員。ロンドン大学バークベック人文学研究所インターナショナル・ディレクター。ラカン派精神分析学と共産主義を武器に、哲学や政治理論における新地平を切り拓き、文学や映画を縦横無尽に論じている。
[訳者] 中山徹(なかやま・とおる)
1968年茨城県生まれ。専門はイギリス文学。一橋大学大学院言語社会研究科教授。単著『ジョイスの反美学』(彩流社)のほか、『脆弱なる絶対』『操り人形と小人』『暴力:6つの斜めからの省察』『絶望する勇気』(いずれも青土社)などスラヴォイ・ジジェクの翻訳を多数手掛ける。