現代思想2019年5月号 特集=教育は変わるのか

-部活動問題・給特法・大学入学共通テスト-

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現代思想2019年5月号 特集=教育は変わるのか

定価1,540円(本体1,400円)

発売日2019年4月27日

ISBN978-4-7917-1381-3

ブラック部活動・大学入学共通テストから問う
実は部活動を運営する現場で、生徒も先生も大変な思いをしていた――「ブラック部活動」は社会問題として可視化され、その問題の解決のために議論が重ねられている。また、入試現場でも激変が起こりつつある。センター試験廃止に伴い、「大学入学共通テスト」が導入される。このテストの導入は、国語と英語教育の未来にも大きく影響を及ぼすであろう。教育の現場に寄り添い、さまざまな問題を問い直す。

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【目次】

 

特集*教育は変わるのか――部活動問題・給特法・大学入学共通テスト

 

【討議】
麻痺する教育現場から問い直す / 内田良+大内裕和+岡崎勝 

【部活動問題】
「ブラック部活」を乗り越えて / 中澤篤史 

【給特法とは何か】
教員の長時間労働解消の展望を考える / 藤川伸治 
教師の定額働かせ放題=「給特法」問題はいかにして広まったか / 斉藤ひでみ 

【「働き方」をめぐる言葉】
教員が我が事を語る言葉を取り返すために――教員の「働き方」改革を問い直す / 赤田圭亮 
「呪いの言葉」を解くための対抗的キャリア教育 / 上西充子 

【国語教育の未来】
「国語」改革における多様性の排除――教材アンソロジーの意義 / 紅野謙介 
高校国語科の曲がり角――新学習指導要領の能力伸張主義、実社会、移民時代の文化ナショナリズム / 日比嘉高

【英語教育の未来】
英語教育の「市場化」に未来はあるか? / 江利川春雄 

【「読解する」とはどういうことか】
「読解力が危機だ!」論が迷走するのはなぜか?――「読めていない」の真相をさぐる / 阿部公彦 
未来は誰のものか?――新しい「国語科」の理念と現実 / 五味渕典嗣 

【市場化する教育】
格差と差別をなくすには? / 佐々木賢

【教育のオルナティブな現場から】
社会と向き合うことを教えてくれた予備校文化論 / 小林哲夫 
殻に包まれて――アゴラ子ども美術工場の試み / 渋垂秀夫 

【教育とジェンダー】
生=痛みを分有するためのわたしたちの生涯学習社会に向けて / 冨永貴公 
文理の境界とジェンダーの未来 / 隠岐さや香 

【教育とケア】
ヤングケアラーから問う教育の未来――言語化しづらい「ケア」を可視化し、支援するということ / 澁谷智子 

 

【連載●デミウルゴス●第二回】
見取り図(二) / 磯崎新

【連載●科学者の散歩道●第五八回】
「もの書き」人生の交わり――「活字になる」に魅せられて / 佐藤文隆 

【研究手帖】
平成の「呼びかけ」/令和の「応答」 / 村上龍