定価3,520円(本体3,200円)
発売日2019年3月26日
ISBN978-4-7917-7149-3
ネグリ思想の原点
世界を震撼させたベストセラー『〈帝国〉』『マルチチュード』へと連結する、ネグリの幻の出世作。不在とされたデカルトの政治思想を、彼の形而上学のなかに大胆に読み込んで抉り出し、哲学者デカルトによる〈ブルジョア〉即ち市民のための哲学的急進主義として甦生させる。ネグリの可能性が横溢する野心的論考。
【目次】
第1章 隠喩と記憶
第2章 哲学と時代情況
第3章 政治学なのか、あるいは分別のあるイデオロギーなのか
第4章 時代とイデオロギー
原注
[著者] アントニオ・ネグリ(Antonio Negri)
1933年、イタリアに生まれる。哲学者。パドヴァ大学、パリ第8大学などで教鞭をとる。スピノザ、マルクス研究。主な邦訳書に、『ネグリ生政治的自伝』、『芸術とマルチチュード』、『野生のアノマリー』、『コモンウェルス』など。
[訳者] 中村勝己(なかむら・かつみ)
1963年生まれ。中央大学ほか兼任講師、政治学博士(中央大学)。訳書に、ネグリ『戦略の工場』(共訳)、アガンベン『例外状態』(共訳)、ボブズボーム『いかに世界を変革するか』(共訳)、ボッビオ『ホッブスの哲学体系』(共訳)ほか。
[訳者] 津崎良典(つざき・よしのり)
1977年生まれ。筑波大学准教授、哲学博士(パリ第一大学パンテオン=ソルボンヌ校) 西洋近世哲学。著書に『デカルトの憂鬱』(扶桑社)、訳書に『デカルト全書簡集』(共訳)、『ライプニッツ著作集』(共訳)、デリダ『哲学への権利』(共訳)ほか多数。