定価1,650円(本体1,500円)
発売日2019年2月26日
ISBN978-4-7917-0362-3
初監督作品『ねことじいちゃん』が2月22日(猫の日)に公開!
動物写真の第一人者・岩合光昭、そのまなざしはあらゆる動物とともにある。野生動物から街角や人家に棲みつく小さな動物、そしてなにより猫……。『岩合光昭の世界ネコ歩き』など、ドキュメンタリーにおいても広く知られるようになった岩合光昭の初の劇映画監督作品『ねことじいちゃん』が2月22日=猫の日に公開される。岩合光昭はどう動物たちと歩いてきたのか、その足どりについていってみるとしよう。
【目次】
■私が出会った人々*39
故旧哀傷・佐野英二郎 / 中村稔
■モノ・ローグ mono.louge*3
一反欲しい / 菊地信義
■詩
踊り疲れた獣はうたう / 岩倉文也
特集*岩合光昭――ネコを撮るひと
■インタビュー
動物写真というフロンティア——あらゆる野生をめぐって / 岩合光昭(聞き手・構成=タカザワケンジ)
■写真家・岩合光昭
岩合光昭の冒険 / 辰野勇
最高の岩合さん / 梅佳代
日本の自然写真と岩合光昭 / 飯沢耕太郎
カメラ雑誌という保護区——動物写真の変遷と岩合光昭 / 冨山由紀子
■カラー口絵
ネコのいる場所——映画『ねことじいちゃん』の風景 / 撮影=岩合光昭
■映画『ねことじいちゃん』のこと
岩合さんのこと / ねこまき
猫の演技を引き出す体温 / 菊田秀逸
人が「猫」に見えてくるとき / 文月悠光
あなたねこみたい / 鈴木卓哉
■猫を見る——永遠に
キャッツアイ——美猫「海ちゃん」追善 / 高山宏
ヒトの言葉が守るもの——岩合光昭の「写文集」を読む / 波戸岡景太
動物の言葉——イーラと岩合さんあるいは写真絵本の魔法 / 寺村摩耶子
スノー・キャットは動かない / 髙山花子
■猫(へ)の生成変化
ただ、ひたすら、そこに「いる」 / いしいしんじ
動物と知り合うということ / 大崎清夏
〈共異体〉でワルツを踊るネコと写真家 / 奥野克巳
カメラを持った猟師 / 山口未花子
未開への危険なまなざし——『おきて』における二重の戦略 / 居村匠
文化猫類学事始め / 垂水源之猫こと「池田光穂」
■猫を追ってどこにでも
猫について自由に書いてください / カレー沢薫
『世界ネコ歩き』がなければ金田家は終わっていたかもしれない / 金田淳子
ネコはどこにいるのか? / 畑中章宏
都市のライオン——岩合光昭による不遜な自由と野良の道 / 山内朋樹
猫の写真をかわいいなどと思ってはならない——そのかわいさは、動物だけでなく私たち人間をもまた閉じ込める檻の論理の呵責なさをただ隠蔽するだけのものだ / 篠原雅武
インターネットのねこ——写真画像を共有することの力学 / きりとりめでる
■岩合光昭を歩く
岩合光昭ブックガイド / タカザワケンジ
■今月の作品
スミカゼイツカ・根本真希代・Sara/Marie・かるべまさひろ・ゆずりはすみれ
選=水無田気流
■われ発見せり
フィクショナル・プロデューサーとの対話 / 大木貢祐
書容設計 editorial design = 羽良多平吉+えほんごラボ heiQuicci HARATA @ EDiX with ehongoLAB.