定価5,940円(本体5,400円)
発売日2019年1月26日
ISBN978-4-7917-7136-3
ピケティ後継本の決定版。
空前の大ブームを巻き起こしたトマ・ピケティ『21世紀の資本』。その余波、功罪、真価を経済学の最先端で活躍する論者が問い直す。24人の論者が各視点から行った考察に加え、それらに対するピケティ自身の応答が収録されている。経済学者による待望のピケティ分析本。
目次
はじめに 『21世紀の資本』から三年たって
J・ブラッドフォード・デロング、ヘザー・ブーシェイ、マーシャル・スタインバウム
第I部 受容
第1章 ピケティ現象 アーサー・ゴールドハマー
第2章 トマ・ピケティの言う通り ロバート・M・ソロー
第3章 なぜ新たな金ぴか時代がやってきたのだろう? ポール・クルーグマン
第 II 部 資本の捉え方
第4章 『21世紀の資本』のモデルはどこがおかしいのか? デヴェシュ・ラヴァル
第5章 W/Yを政治経済的に考える スレシュ・ナイドゥ
第6章 奴隷資本の遍在性 ダイアナ・ラメイ・ベリー
第7章 人的資本と富――『 世紀の資本』以前と以後 エリック・R・ニールセン
第8章 技術が所得と富の格差に与える影響の探究 ローラ・タイソン、マイケル・スペンス
第9章 所得格差、賃金決定、破断職場 デヴィッド・ワイル
第 III 部 格差の様々な側面
第10章 資本所得シェアの増大と個人所得格差への影響 ブランコ・ミラノヴィッチ
第11章 グローバル格差 クリストファー・ラクナー
第12章 『21世紀の資本』の地理学――格差、政治経済、空間 ギャレス・A・ジョーンズ
第13章 『21世紀の資本』後の研究課題 エマニュエル・サエズ
第14章 富の格差のマクロモデル マリアクリスティナ・デ・ナルディ、ジュリオ・フェラ、ファン・ヤン
第15章 世襲資本主義のフェミニスト的解釈 ヘザー・ブーシェイ
第16章 増大する格差は、マクロ経済にとってどのような意味があるか? マーク・ザンディ
第17章 増大する格差と経済安定性 サヴァトーレ・モレッリ
第 IV 部 資本と資本主義の政治経済
第18章 格差と民主主義の台頭――イデオロギーの歴史 マーシャル・I・スタインバウム
第19章 資本主義の憲法 デヴィッド・シン・グレウォル
第20章 世界格差の歴史的起源 エローラ・デレノンコート
第21章 どこにでもあり、どこにもない――『21世紀の資本』における政治 エリザベス・ジェイコブズ
第 IV 部 ピケティの回答
第22章 経済学と社会科学との融和に向けて トマ・ピケティ
謝辞
原註
訳者解説
索引