定価1,540円(本体1,400円)
発売日2019年1月24日
ISBN978-4-7917-7133-2
ヒトがいない世界というものを、私はものすごくリアルに考えています。
私たちはこれからどこへ向かうのか? 進化理論、科学信仰、戦争体験、国際情勢、気候変動、市場経済……日本を代表する解剖学者が、あらゆる現象を論じつつ、ヒトの意識を「解剖」する。『唯脳論』から30年。ニヒリズムに陥らないための現代社会の手引き。
【目次】
まえがき
Ⅰ 煮詰まった時代をひらく
Ⅱ 世間の変化と意識の変化
Ⅲ 神は詳細に宿る
Ⅳ 脳から考えるヒトの起源と進化
Ⅴ 「科学は正しい」という幻想
Ⅵ 面白さは多様性に宿る
Ⅶ 虫のディテールから見える世界
Ⅷ ファーブル賛歌
あとがき
[著者] 養老孟司(ようろう・たけし)
1937年神奈川県鎌倉市生まれ。解剖学者。東京大学医学部を卒業後、解剖学教室に入る。1995年に東京大学医学部教授を退官し、東京大学名誉教授。1989年に『からだの見方』(筑摩書房)でサントリー学芸賞を受賞。2003年に『バカの壁』(新潮社)で毎日出版文化賞特別賞を受賞。現在も旺盛な言論活動をつづけている。