ユリイカ2019年1月号 特集=阿川佐和子

-『ウメ子』『聞く力』『強父論』…あんなサワコ、こんなサワコ、どんなサワコ-

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ユリイカ2019年1月号 特集=阿川佐和子

定価1,540円(本体1,400円)

発売日2018年12月26日

ISBN978-4-7917-0359-3

エッセイスト、小説家、そして類まれなインタビュアー…“聞く力”の真髄に迫る。
『週刊文春』のインタビュー連載「阿川佐和子のこの人に会いたい」は1000回を超え、そのインタビュー経験に基づく著書『聞く力』は150万部を超えるベストセラーとなった。テレビでもレギュラー番組をもち、鮮やかな“聞く力”は遺憾なく発揮されている。出来事を引き出す緩急はどのように醸成され、阿川佐和子という作家をつくりだしたのか、多面的なアプローチからその本源に迫る。

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【目次】

■私が出会った人々*37
故旧哀傷・金子兜太 / 中村稔

■モノ・ローグ mono.logue*2
壁の翼 / 菊地信義

■詩
わが決意 / 中村稔

■ユリイカの新人
毒 他一篇 / 小林瑞枝

■追悼●入沢康夫
入沢康夫さんを悼んで / 天沢退二郎
地獄を見た詩人 / 高橋順子
入沢康夫さんの思い出 / 小笠原鳥類

■われ発見せり
ロスト・フューチャー、レトロ・フューチャー / 木澤佐登志


特集*阿川佐和子――『ウメ子』『聞く力』『強父論』…あんなサワコ、こんなサワコ、どんなサワコ


■対談
関係ない話をしよう――おしゃべりリレー・芸術篇 / 阿川佐和子 南伸坊

■阿川家の人々
うつぼのくっちょん / 阿川淳之
「椎茸はないのか?」 / 奥本大三郎
「阿川家の方がもっとヒドイ」 / 斎藤由香

■阿川佐和子の居場所
聞きにくい、ではなく話したいことを聞く力 / 佐久間文子
菊池寛から『聞く力』へ――メディア史のなかの阿川佐和子 / 近藤正高
「テレビのひと」、阿川佐和子を読み解く / 太田省一

■ロングインタビュー
サワコのけもの道 / 阿川佐和子 聞き手・構成=木村俊介

■Deux ou trois choses que je sais d'elle
小天の阿川 / 檀ふみ
ミステリアスな女 / ピーコ
大好きな佐和子ちゃん / 平野レミ

■テキストのなかの彼女たち
曖昧な距離から呼びかける――阿川佐和子が描く居場所のつながり / 内藤千珠子
お皿は最後まで見届ける / 早川茉莉
「ふつうの女」が面白い――阿川佐和子のエッセイ空間とその周辺 / 金岡直子
女性とエッセイ/批評――その対照的な健やかさと病について / 豊彩夏

■アガワとサワコの時代
ゆらゆらしていた頃 / えのきどいちろう
とにかく「ハハハハ」と笑う / 武田砂鉄
翔べなさそうに翔んでいる――アガワ的ライフスタイルの核心 / 田中里尚
阿川佐和子なんていない?――マザコン・シスコン・ファザコン / 鈴木洋仁
阿川佐和子訳『ウィニー・ザ・プー』と教養主義的読書観――石井桃子を手がかりに / 目黒強

■阿川弘之論、あるいはふたたびの『聞く力』
「附属出」の系譜――阿川弘之と佐和子を秘かにつなぐものを探る試み / 高田里惠子
強父・阿川弘之、および娘小説の批評性について / 佐藤泉
「聞く力」の源としての阿川弘之 / 伊藤氏貴
『聞く力』からオープンダイアローグへ――“開かれた対話"というフィンランドの心のケア / 森川すいめい

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