現代思想2018年12月号 特集=図書館の未来

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現代思想2018年12月号 特集=図書館の未来

定価1,540円(本体1,400円)

発売日2018年11月27日

ISBN978-4-7917-1374-5

いま、図書館のこれからを考える
いま、日本の公共図書館は様々な模索をしている。本以外の生活必需品を貸し出し、人々が気軽に集える空間をつくり、子どもたちの相談にものる。また、被災地や過疎化が進む地域で、住民たちの繋がりのためのハブの役割を果たしたり、マイノリティにも平等に開かれた設備を整えたり……本特集では、民主主義と自由な学びの砦として、市民たち自身が支え合う図書館の未来と本の生態系について多角的に考察する。

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【目次】

 

特集*図書館の未来

 

【インタビュー】
図書館は民主主義の学校である / 岡本真

【討議】
新しい公共の場 / 猪谷千香+鎌倉幸子 

【公共図書館の実験】
図書館と「ものがたり」——地方から考えるこれからの図書館 / 嶋田学
〝公共〞図書館の行方 / 新出
人と共にある図書館の未来は明るい / 高橋真太郎
図書館を持つ複合の場から——その実践と近未来 / 小川直人
多からなる一——フレデリック・ワイズマン監督『エクス・リブリス ニューヨーク公共図書館』 / 鈴木一誌

【学校図書館の行方】
ライフスタイルに溶け込む図書館——武庫川女子大学附属図書館の実践 / 川崎安子
二つの図書館を有すること——近畿大学アカデミックシアター 知の実験劇場 / 岡友美子
大学図書館とデジタルアーカイブ——東京大学における取り組みを例として / 中村覚
学校図書館という選択肢 / 今井福司

【切り絵】
孤独と連帯の回遊——solitude, solidarity / 鷲津影織

【ささえあう空間】
多様性を許容する図書館——認知症にやさしい図書館について考える / 呑海沙織
災害と図書館——情報の拠点が支える災害・復興支援 / 鎌倉幸子

【歴史・未来・人】
岐路に立つ図書館——図書館の歴史から見えてくること / 長尾宗典
図書館、未来の書棚、連想 / 高野明彦
これからの図書館員像——情報の専門家/地域の専門家として / 福島幸宏

【連載】

【短期集中連載●政治的省察●第三回】
憲法とアンティゴネー / 宇野邦一 

【連載● 瓦礫(デブリ)の未来●第一七回】
祝祭(二) / 磯崎新

【連載●科学者の散歩道●第五三回】
ブラックホール・ブームの中で——「人生の転機」 / 佐藤文隆

【連載●家族・性・市場●第一五二回】
『病者障害者の戦後──生政治史点描』 / 立岩真也

【研究手帖】
歴史の宛先 / 植田今日子