定価1,540円(本体1,400円)
発売日2018年11月27日
ISBN978-4-7917-0358-6
『昭和元禄落語心中』のNHKドラマ化を機に、雲田はるこの作品世界の魅力に迫る!!
『窓辺の君』『野ばら』などのBL作品から、大河漫画『昭和元禄落語心中』、『舟の編む』の装画まで、その多岐にわたる雲田はるこの全仕事を一望し、その魅力に迫る。
【目次】
■私が出会った人々*36
故旧哀傷・松下康雄 / 中村稔
■詩
果しなき駄洒落の果に / 笑福亭智丸
特集*雲田はるこ――『昭和元禄落語心中』『いとしの猫っ毛』『新宿ラッキーボール』…ばらの咲く10年
■対談
心を躍らせるために--少女マンガに咲き誇るもの / くらもちふさこ 雲田はるこ 構成=横井周子
■ばらの姫君
雲田はるこの薔薇のイコノロジー / 福田里香
フィジカルの先にあるもの / 古川 耕
『いとしの猫っ毛』みいくんと恵ちゃんに感謝したいこと。 / 日比麻音子
「いいもの」をつないでゆく器になろうという意志をもつ、穏やかで強い個性 / ヤマダトモコ
雲田はるこのピエール・ドゥ・ロンサール / 高野麻衣
■図版構成
くもはるスケッチブック
■生きられた落語
「雲田さん」と『落語心中』と「愛」のこと / 桂 まん我
雲八--落語版落語心中 / 立川志ら乃
幸せな道行き / タナダユキ
落語の未来と着物と女 / 矢内裕子
『昭和元禄落語心中』が描いた「音」の官能性 / 藤津亮太
物語に必要な「黒」--雲田はるこのベタ塗り表現 / 内山美代子
■インタビュー
くもはる劇団の10年 / 雲田はるこ 聞き手・構成=ばるぼら
■オマージュイラスト
やまだないと・小玉ユキ・山田参助・竹田 昼・田中 相・紗久楽さわ
■当世画人漫画心中
扉はひらくいくたびも--雲田はるこ作品に見る「花の24年組」ロマンの系譜 / 三浦沙良
真似ること、讃えること / 可児洋介
『ITAN』にまつわるエトセトラ / 日高利泰
■徹底討議
無限と永遠 / 三浦しをん 雲田はるこ 司会・構成=斎藤 岬
■愛について
二一世紀のはじめに恋をするなら / 小田島 等
雲田はるこ先生のことについてちょっと。 / ニイマリコ
つごうのよくないマンガ--ボーイズラブマンガにおける雲田はるこの位置と批評性 / 金田淳子
ホーム・スイート・ホームを超えて--雲田はるこの官能的で健やかな性表現と〈ホーム〉 / 堀 あきこ
いとしの〈受〉っ子--雲はるBLにおける同軸リバと男性のかわいらしさについて / 西原麻里
名前の贈り物--『いとしの猫っ毛』シリーズをめぐって / 岩川ありさ
■くもはると読む
雲田はるこ全単行本解題 / 横井周子
■今月の作品
町田理樹・かるべまさひろ・藍露・ゆずりはすみれ・Resu / 選=水無田気流
■われ発見せり
ここはあたたかいから、きをつけて眠ってください / 初谷むい