定価2,200円(本体2,000円)
発売日2018年10月25日
ISBN978-4-7917-7113-4
社会学の巨人が遺した最期の言葉。
社会には暴力が歯止めなくあふれ、格差は拡大の一途をたどり、弱くなる国家や強まる自己責任論は人びとをよりいっそうの不安と孤独へと追いやっている。前途が見えず、過去に憧憬をいだく時代に、わたしたちはどこに向かうのか。巨人がみつめた、いま、そして未来。
【目次】
プロローグ―レトロトピアの時代
第1章 ホッブズへの回帰?
第2章 同族主義への回帰
第3章 不平等への回帰
第4章 子宮への回帰
エピローグ―変化を期待して
註
訳者あとがき―解説も含めて
人名索引
[著者] ジグムント・バウマン Zygmunt Bauman(1925―2017)
ポーランド生まれ。イギリスのリーズ大学名誉教授。邦訳書に、『リキッド・モダニティ――液状化する近代』、『近代とホロコースト』(いずれも大月書店)、『コラテラル・ダメージ――グローバル時代の巻き添え被害』、『社会学の使い方』(いずれも青土社)、『コミュニティ――自由と安全の戦場』(筑摩書房)他多数。
[訳者] 伊藤茂(いとう・しげる)
翻訳家。訳書に、Z・バウマン『新しい貧困――労働・消費主義・ニュープア』、『自分とは違った人たちとどう向き合うか――難民問題から考える』(いずれも青土社)、A・グプティル他『食の社会学――パラドクスから考える』(NTT出版)、R・コーエン+P・ケネディ『グローバル・ソシオロジーⅠ・Ⅱ』(共訳、平凡社)他。